かくれ里

月曜日, 3月 31, 2008

暫定税率

 暫定税率は、1973年の第一次オイルショック(石油危機)がきっかけで暫定的に決められた税率で、ガソリン税などの「道路特定財源」のための目的税のことである。

 本来は文字通り暫定的であったはずの税率だが、何度も延長措置がとられ現在まで続いた。前回延長された期限が今年の3月31日となっていたが、暫定税率を維持したい政府・与党と、廃止を主張する野党との間で論戦が交わされていたが、とうとう期限切れとなってしまった。

 暫定税率がなくなるとガソリン価格は25円程度引き下げられることになるが、政府・与党は国や地方の厳しい財政事情を念頭に衆議院での再議決による復活を図る方針のようだ。世論をバックに復活阻止を目指す民主党は、徹底抗戦の構えを崩しておらず、暫定税率をめぐる与野党対決はさらに激化することになるだろう。

 この件に関する私見だが、暫定とはいえ30年以上も続いているのは、国家予算の上で必要だったからであろう。急に全廃するには無理がある。憲法の規定に基づき、衆議院での再議決によって元に戻しておいて、将来的には全廃する方向に持っていけばいいのではと考える。

金曜日, 3月 28, 2008

脳梗塞予防

 知人が脳梗塞で入院した。幸い軽くすんで2週間ほどで退院したが、しばらくはリハビリを続けなければならないようだ。食生活にもよるが、年齢とともに身体に脂肪が増えて血液がドロドロになって血栓が出来やすくなる。

 年をとったら積極的に水を飲むべしと、東京大学の武藤教授が「健康ライフ」で言っておられた。コップ一杯の水をちょくちょく飲む癖をつけることだ。喫茶店でコーヒーを注文するとお冷がついてくる。コーヒーには利尿作用があるので、一緒に注文したと思って水も飲めとおっしゃる。

 「年寄りに冷や水」とはよく言ったものだ。水を飲むだけで脳梗塞が予防できるのならこんないいことはない。元気なうちからお冷を飲むように心がけるべしとのことだった。


木曜日, 3月 27, 2008

堺浜



 孫たちと堺浜の「海とのふれあい広場」に行ってきた。大和川河口の堺浜は大規模な商業施設が出来て賑わっている。さらにシャープが1兆円規模のプロジェクトを展開しているが、ここへはまだ行ったことがなかった。

 国道26号線の大和川大橋を南に越えて、西の方向にどんどん行くと大規模な商業施設が見えてくる。この辺りからシャープ関連の建設現場が続く。大型クレンが無数に林立していて1兆円規模の大きさが実感できる。工事現場を左に見ながらさらに西に向っていくと、突き当たりに堺市が管理している「海とのふれあい広場」がある。

 到着した時間が4時前だったので閉門までの1時間ほどの間、孫たちと遊具で遊んでいた。ここは公園としてはあまり整備されていないが、広い駐車場が完備しているし、バーベキュウ広場もあるようだ。ともかく敷地面積がかなり広いので、将来はいい公園になるような気がする。

 数年後、シャープ関連の工場や設備が完成すると、ここ「堺浜」は大きく変貌するだろう。建設現場の空中写真を報道サイトより拝借して貼り付けました。

月曜日, 3月 24, 2008

branco


 ソニーマーケティング㈱は、インターネットを通じて、ドラマ、映画、音楽などの動画を24時間無料で配信するサービス、branco(ぶらんこ)を31日から配信すると発表した。番組表は本日から配信している。視聴するにはパソコンに専用のプレイヤーをインストールすることが必要だが、プレイヤーは公式サイトからダウンロードが出来る。

 配信される動画は6チャンネルあって、DVD並みの高画質で提供される。運営は広告収入で賄うそうだ。登録した年代、性別、地域などを考慮して別々のCMが流れる仕組みになっている。

 プレイヤーはパソコン作業をしながら視聴できるウインド表示と、フルスクリーン表示に切り替えが可能で、視聴したい番組を予約しておくことも出来る。予約時間になると自動でチャンネルを変更したり、アラートで通知してくれる。

 興味本位で早速プレイヤーをダウンロードしてみたら 「branco player」がインストールできた。ところが、利用できる環境かどうかをテストされた。テストに成功するとユーザー登録に進み登録が完了する手はずだったが不成功だった。原因は、NTTフレッツのユーザーのみしか視聴できないことがわかった。将来的には誰でも視聴出来るようになると思う。今後に期待しよう。

日曜日, 3月 23, 2008

北大路魯山人


 北野田のギャラリーで開催中の北大路魯山人と岡本太郎展を見てきた。会場の堺市立東文化会館の文化ホールは公募で「北野田フェスティバル」と命名されたそうだ。北野田の駅に隣接していて徒歩1分で入館できた。

 美食家で陶芸家として知られている北大路魯山人のことは以前から興味があった。しかし、岡本太郎と接点があるこは知らなかった。岡本太郎についても、大阪万博の時の「太陽の塔」の作者で、前衛画家ということぐらいだ。

 魯山人は美食家として日本の食文化に多くの影響を及ぼしたが、陶芸のほか、書・絵画・漆芸などの芸術分野においても偉大な足跡を残している。彼は、太郎の祖父、岡本可亭の家に弟子として住み込んで書を学び、太郎の両親も芸術家だったので家族ぐるみの付き合いがあったそうです。

 そんなわけで、このイベントが企画されたようですが、出品作品は138点に及び、見事なものばかりだった。帰りに図録を買ったので、時間のあるときに開いてみようと思っている。

金曜日, 3月 21, 2008

元気もらった。


 大和川に詳しいO君と、大和川を上流から下流まで歩いてみようと計画を立てていたが、春分の日の20日にその第一歩として飛鳥川を選んだ。

 大和川の源流は何ヶ所もあるようだが、飛鳥川もその内の一つなのだ。この日はあいにくの雨だったが、O君の他6名で飛鳥川を目指した。棚田が有名な稲淵地区の川で地元のおじいさんに出合った。お年を尋ねると100歳との事だ。川辺にある「飛び石」についての歴史の話をひとしきりしてくれてから自宅に向けて坂道を歩き出した。ゆっくりではあるが足取りはしっかりしている。

 僕は、常々「100歳まで生きるぞ」と言っているが、実際問題としてかなりハードルが高いと思っている。しかし、現実に100歳でも元気なお年よりと接すると嬉しい。元気をいただいたような気がする。

 大和川の源流にたどり着くことは出来なかったが、この計画の第一歩は達成できたようだ。次回はいつになるか今のところ未定である。

日曜日, 3月 16, 2008

待機児童

 卒業シーズンである。そして、まもなく各学校では入学式が行われる。義務教育である小中学校では、原則として就学児童の全部が入学できることになっているが、保育所はそうは行かないようだ。保育所の空きができるのを待っている子供たちを「待機児童」と呼んでいる。

 児童福祉法では、「付近に保育所のがない等やむをえない事由があるときは、その他の適切な保護をしなければならない」として、市町村が他の保育サービスを提供することを義務付けている。

 現在、待機児童は約1万8千人。さらに希望者は増えつづけている。保育所に子供を預けられれば仕事をしたいと思っている家庭も多いと思う。

 政府は待機児童ゼロを目指して、保育所のみならず幼稚園を利用した保育などのさまざまな保育サービスを拡充することで、受け入れ児童数を増やす為の施策を講じているようである。

木曜日, 3月 13, 2008

「きぼう」


 宇宙に『日本の家』ができる」と言って、土井隆雄さんはスペースシャトル「エンデバー」に乗り込んだ。打ち上げ後順調に飛行して、今日は地上から400km離れた地球周回軌道上にある国際宇宙ステーションとドッキングした。

 国際宇宙ステーションは、日本を含む世界15ヶ国が協力し、2010年の完成を目指して建設を進めている。目的は、宇宙環境を利用する為のさまざまな研究や実験を行う為の巨大な有人施設である。

 日本からも、この宇宙ステーションに、実験棟の「きぼう」を建設することになっていて、今回の飛行でその一部が搭載された。明日は、土井さんたちが、ロボットアームを使っての「きぼう」の組み立てを始める。

 「きぼう」の建設は、巨額の経費を投じた大型プロジェクトだ。将来は日本人宇宙飛行士の長期滞在を計画している。問題は、「きぼう」の建設費にこれまで7千億円近くかかっている。今後も運営費その他で大きな出費が必要だ。これだけの巨費を投じるからには、社会に役立つ形での成果をあげねばなるまい。

日曜日, 3月 09, 2008

ふるさと納税

 今年の所得税の確定申告は、3月17日までにしなければならない。平成19年度分の決算は、年初からぼちぼち初めていたが、今月に入って大体の数字が把握できた。提出書類は今年も国税庁のホームページで作成した。インターネットから申告出来る e-Tax の薦めもあったが、あえて、申し込まなかった。

 ところで、個人の所得税の一定割合の額を、個人が育ったふるさとに納税する「ふるさと納税」という、新しい税制度があることを知った。

 都会で働き、所得税を納めるようになった個人を育てたのはふるさとである。人間形成の大事な時期を過ごしたふるさとに、恩返しの意味で、所得税の一部を還元しようということのようだ。

 人口が大都市に集中して、税収のアンバランスが生じているといった事情があって始まった制度のようである。高額の所得をもらっているスポーツ選手や芸能人の中には、ふるさと納税をしている人があるようだが、問題点も多く、果たしてこの制度うまく機能するのだろうか。

水曜日, 3月 05, 2008

排出量取引


 地球温暖化とは、地球の平均温度が長期的に見て上昇する現象であるが、環境に与える悪影響を考慮して、さまざまな対策が立てられて実行されている。

 温暖化の原因は、CO2などの温室効果ガスによるが、温暖化対策として、京都議定書によって定められた削減目標を達成するには、国内だけでは実現が難しいとして、日本にも排出権取引の導入が検討されている。

 排出権取引が導入されると、企業も削減のための努力が必要になる。企業ごとに決められた削減目標を達成出来て余剰がある企業が、達成が難しい企業に対して、余剰分の権利をお金に換算して売却出来る。

 それには、排出枠の公正化のコンセンサスの確立が必要である。政府は「地球温暖化問題に関する懇談会」を発足して、温室効果ガスの排出量取引市場の創設などの議論を始めているようである。

月曜日, 3月 03, 2008

石炭


 石炭は、古代の植物が地中に埋もれ、長い期間をかけて変質(石炭化)して出来た物質である。古くから燃料として使われてきており、「黒いダイヤ」と呼ばれていた。 

 その石炭の価格が石油に続いて高騰している。スポット価格は1年前の2.5倍にも達し過去最高価格を更新中とのことだ。原因は、発電用燃料として石油からの乗換えや、振興国での需要の増加に加え、大産地のオーストラリアの水害が追い討ちをかけているようである。

 わが国は、国内消費量の99%以上を輸入に依存しているが、その6割がオーストラリア産だ。オーストラリアは大雨による被害の復旧にめどが立っていないという。オーストラリアと並ぶ主要輸出国の中国も、国内での需要が増えて、日本への輸出量は半減しているそうだ。

 電力各社は、「このままだと家庭の電気料金にも反映ささねばならないだろう」と言っている。鉄鋼業界は、鉄鉱石の高騰と重なって、鋼材価格に転嫁しようと自動車メーカーなどに値上げを要請中とのことだ。

日曜日, 3月 02, 2008

黄砂


 アジア内陸部の砂漠地帯や乾燥地域の砂が、砂嵐などで上空に巻き上げられ、広範囲に飛来して地上に降り注ぐ現象を黄砂(こうさ)と呼ぶ。春先のこの頃が特に多い。

 偏西風に乗って、日本にもやって来て被害を与えている。今日も、ニュースで飛散があるので注意するよう呼びかけていた。農作物に被害を与えたり、自動車のボディなどに降りかかると傷をつけるので、要注意である。

 黄砂を自然現象と理解されていたが、森林伐採などによる土地の劣化、そして砂漠化といった人知的な影響による側面もあると言われている。

 この季節はスギ花粉の飛散も始まっているが、花粉症でなくともマスクが必要なようだ。