かくれ里

金曜日, 10月 31, 2008

消費税


 麻生首相が30日の記者会見で、3年後の消費税率引き上げを明言した。消費税は平成元年4月から実施され、当初税率は3%だったが、平成9年4月から5%に引き上げられた。平成16年までは税別表示(外税)だったものが、その後、税込み表示(内税)とすることが義務付けられた。

 法律上は「消費税を負担するのは、消費者ではなく事業者である」とされているが、実質的な税を負担するのは消費者であり、納税者(事業者)と、税の負担者(消費者)が別々の「間接税」の一種である。

 消費一般に広く課税する間接税としての消費税は、公平な税の仕組みである。税金分は、事業者が販売する商品やサービスの価格に転嫁されるので、その部分の価格が高くなる。従って、消費税率が上がると言うことは、売価あるいはサービス料がより上昇することになる。

 近い将来、少子高齢化の世の中が予想されているが、それに伴い、社会保障関係の予算は益々膨らんでいくだろう。税金を、国民すべてが公平に負担する為には、消費税率のアップはやむをえないのではないかと思う。

水曜日, 10月 29, 2008

パナソニック最高益


 企業の9月中間決算が発表されている。金融危機の影響による株式市況の悪化などから、各企業とも利益が下降している。そんな中で、「パナソニック」は、利益が前年同期比22.2%増しの1284億円で、23年ぶりに過去最高を更新したと報道されている。

 オリンピック商戦の追い風で、薄型テレビの売上が好調だったほか、エアコンや洗濯機などの白物家電の売れ行きも堅調で、営業利益も7年連続の増収となった。

 電機業界では、ソニーや東芝、シャープ、NECが、2009年3月期の業績予想の下方修正に追い込ま れているが、パナソニックは増収増益の予想を立てているようだ。

 2000年6月に松下電器産業の社長に就任して以来、事業部制の廃止、2万人の人員削減、松下電工の連結子会社化など、聖域なき構造改革を断行してきた中村邦夫会長だが、その改革が功を奏したのだろう。「パナソニック」改称は、改革の総仕上げだったのだろうか。そのあおりを受けて、当店などは弾き飛ばされてしまった。

月曜日, 10月 27, 2008

リチュームイオン電池


 ノートパソコンなどの携帯機器に多く使われているのがリチューム電池だ。エネルギー密度が高く、メモリー効果が小さいことは携帯電話など継ぎ足し充電をする機器に適している。この電池の最大の特徴は充放電を繰り返しても、電極を短絡させることがない。

 欠点としては、電解液が有機溶剤であるため、これが揮発して「発火事故」を起こす恐れがあることだ。このことは、この電池のエネルギー密度の高さの裏返しである。そのためにも様々な安全対策が解かされている。今後は電気自動車の動力源などとしての用途が広がるようなので、より安全対策が必要になってくる。

 石油元売大手の「出光興産」が、次世代のリチュームイオン電池の製造に取り組んでいると、NHK のテレビニューで報道していた。住宅メーカーの「大和ハウス工業」も、リチューューム電池の開発メーカーに出資していて、太陽光で発電した電気を、リチュームイオン電池に蓄えるシステムを組み込んだ住宅を売り出す計画をしているようだ。

 リチュームイオン電池の、用途拡大を見越して、電機メーカーはもちろんのこと、こうした異業種からも、開発に参加する動きが活発化しそうである。

日曜日, 10月 26, 2008

大和川を歩く Part4


 前回終着点の大阪柏原市のJR高井田駅から、堺市のJR浅香駅までのコースを,男女12名で歩いた。今回も小雨混じりの天気ではあったが、大和川本流の河川敷や堤防を思い思いのスタイルで歩いた。
 
 柏原市、八尾市、松原市、堺市と、仕事ではよく通る道筋だが、自動車で見る景色とは一味違って、新しい発見も沢山あった。今日の行程は凡そ15キロmだが、寄り道などもあって、「わいわい」「ガヤガヤ」6時間ほどかけての賑やかな一日だった。

 次回は、浅香駅から河口まで歩く予定だ。出来れば今年中に完結したいと思っている。大和川の河口は、今、大きく変貌している。大規模な商業施設も出来たし、シャープ等が大型のプロジェクトを展開している。最終回は、商業施設の中にある温泉にでも入って、このシリーズを締め括ろうかと思っている。

土曜日, 10月 25, 2008

円高と株安

 僕は、株や為替相場には全然縁のない人間だが、最近の株安、円高には無関心ではおれなくなった。24日の東京株式市場は、日経平均株価が8000円を割り込んだ。円も1ドル95円台になったようだ。

 こうなると、実体経済にも少なからず影響が出てくる。自動車各社は大幅な減産を余儀なくされたようだが、従業員や関連の下請企業などにも、大きな影響が出ることは必至だ。


 トヨタは1円の円高が進めば、年間約400億円のマイナスになると言っていた。トヨタの想定レートは1ドル=105円なので、相当な利益が吹き飛ぶことになる。輸出関連の企業は同様に大変だろう。

 この度の金融市場の混乱で、企業は資金調達がさらに難しくなった。銀行は貸し渋りをするし、社債を発行しても買い手がつかない。一体これから先、どうなるのだろうか。いずれにしても、今すぐに自分の商売に影響が来る事は無いと思うが、心配なことである。

火曜日, 10月 21, 2008

脱レアメタル


 先端産業には欠かせないレアメタルだが、わが国は、ほぼ総量を輸入に頼っている。しかし、輸出国の産業発展に伴い、自国で使用を始めるなどの要因で、供給が不安定になって価格も高騰している。これに対応するため、備蓄を促進したり、代替材料の開発も急ピッチで進められている。

 レアメタルとは31種類の非鉄金属元素の総称で、ニッケル、クロム、リチューム、コバルト、チタン などが良く知られている。
 
 産業上、必要ではあるのに、大量に入手することが困難な理由として、① 埋蔵量が少ない。② 特定の国や地域でしか産出しない。③ 大量に産出するが、純度が低いなどである。③の例としてチタンがある。生産量は年間9万トン余りあるが、精錬にコストがかかるため高値になる。シリコンやマグネシュームも同様だ。

 このような理由から、レアメタルへの依存度を低減する試みを模索している。日本には、製品やスクラップの形でも レアメタルを備蓄している。いわゆる「都市鉱山」である。都市鉱山に埋蔵されているレアメタルのリサイクルは、先端産業の安定や、自然破壊の抑制、公害の低減、という観点からも注目されているようだ。

月曜日, 10月 20, 2008

定番レシピ


 我が家の定番の料理のひとつに、手羽先と大豆の煮物がある。このレシピには特に名前はない。材料費も安く、簡単に出来て美味しい。

 材料は鶏の手羽先5片、大豆の水煮200g、砂糖100g、濃口醤油100cc、酒、味醂は適量、サラダオイル大さじ2杯。 手羽先が、重ならないように並ぶぐらいの鍋に、サラダオイルを引いて強火で熱してから、手羽先の皮目の方から焼く。キツネ色になったら裏返し、大豆の水煮を入れる。同時に酒をふりかける。他の調味料も入れてから、蓋をして中火で約20分煮ると出来上がり。

 手羽先は柔らかく、骨からポロッとはずれて食べやすい。大豆には、味が良く馴染んでいくらでも食べられる。孫達も喜んで食べてくれる。

土曜日, 10月 18, 2008

LED照明


 最近注目をされている商品にLED照明がある。地球温暖化問題を考える時、エネルギーの使用量の削減は大きなテーマだ。LEDを照明器具に使用すると長寿命・省エネ・省資源などで環境への負担が削減できる。

 しかし、省エネといっても現在のところは蛍光灯には及ばず、やっと白熱灯を追い越した程度だ。メーカー各社は発行効率の良いLEDの開発を目指しているので,5年後ぐらいには、各家庭に浸透するではないかと思っている。長寿命でコンパクトなLEDが、各家庭で使われるようになると、柱や天井などに組み込んだりできるので、これまでの照明器具の概念が変わるだろう。

 LEDは電気を流すと発光する半導体の一種で、LEDチップに使われる化合物の種類によって放出される光の波長が異なる為に赤や青や緑などの光を発する。白色光は2色以上の光を混ぜて白色に見せる手法をとっているが、赤、青、緑の3原色を混色した方が自然な白色になるようだ。

 LEDの寿命は白熱電球のようにフィラメントが切れる事はないが、チップの素材の劣化によって透過度が低下して光束の減退が生じる。だが、技術の進歩によって、より長寿命の物ができるであろう。

水曜日, 10月 15, 2008

籾糠山


 いつものメンバーで遠出のハイキングに行ってきた。行き先は岐阜県飛騨の籾糠山。京都の「われもこう」さんこと I さんからお誘いを受けるまで、全く知らなかった山である。

 メンバーは、15名。ワンボックスカー2台に分乗し、12日早朝大阪を出発。大津で I さんと合流し、北陸自動車道の小松ICから、紅葉真っ盛りの白山スーパー林道経由で白川郷着。かやぶき合掌造りの民宿で泊まる。二日目は、朝もやの白川郷を出て1時間あまりドライブ。登山口の天生峠より籾糠山登山を開始する。

 高低差が450m程で10km程度の歩行距離と聞いていたので、昼過ぎには登山口に戻れる積りでいたが、紅葉が素晴らしく、思いがけず時間を過ごしてしまい、予定していた白川郷の探索は僅かの時間しか取ることが出来なかった。

 白川郷へは又来ることが出来るだろうが、天気に恵まれ、景色に恵まれた、このタイミングでの籾糠山はもう一度出会えることはないだろう。だが、登山コース途中には天生湿原があり、ミズバショウを初め、沢山の植物や花に出会えるそうだから、季節を変えてもう一度行って見たい山である。

土曜日, 10月 11, 2008

金木犀


 この季節、町を歩いていると、何処からとなく金木犀の甘い香りが漂ってくる。中国原産のこの花の香りには様々な想い出がある。

 当麻寺までの道端の街路樹に、金木犀の樹が植わっている。二上山ハイクの帰りに、ここを歩いた時の何とも言えない香りが懐かしい。高野山町石道を歩いた折にも、九度山の駅前で、大きな金木犀の樹が、心地よい香りで送り出してくれた。


 昨夜から降っていた雨は朝方に止んだ。天気予報では、曇りのち晴れと言っていた。明日・明後日は待望の一泊ハイキングである。どうやら二日間の天気は良さそうだ。白山スーパー林道からの見事な紅葉が望めるだろうか。白川郷での宿泊も楽しみだ。翌日の籾糠山の紅葉も素晴らしいと思う。明日は朝が早い。今夜は早く寝ることにしよう。

木曜日, 10月 09, 2008

ノーベル賞


 昨日、今日のニュースは、「ノーベル物理学賞に日本人3人が選ばれ、さらに化学賞にも1人が選ばれた。6年ぶりの快挙である。」と大騒ぎである。今朝配信された、麻生内閣のメールマガジンでも、首相も「早速お祝いと感謝の電話をした」と書かれていた。

 日本人によるノーベル賞の受賞者は、今まで12名であるが、今回は一度に4人が受賞したことになる。僕は、昭和24年に日本人として始めて物理学賞を受賞した湯川秀樹博士の名前が忘れられない。

 ところで、世界の有力紙は、物理学賞を受賞したのは、[アメリカ人と2人の日本人だ」と報道しているそうだ。南部陽一郎氏は、シカゴ大学に半世紀近く籍を置いて、帰化して米国籍になっているそうだ。そうなると、物理学賞を受賞したのは、日本人3人と言うのは正しくなくなる。

 ノーベル化学賞を受賞した下村脩氏もボストン大学に籍を置いている。彼は米国に帰化はしていないようだが、このように、日本人の頭脳流出はかなりあるようだ。日本のメディアは大騒ぎしているが、当人たちは困惑しているように見える。もう少し冷静な報道をしても良いのではなかろうか。

火曜日, 10月 07, 2008

金融危機


 米国の金融不安から端を発し、ヨーロッパを巻き込み、世界中に飛び火しようとしている。日本も対岸の火事では居れなくなってきた。今日の東京株式市場での株価は一時1万円を割り込んだそうだ。

 麻生首相も国会の質疑において、今回の国際的な金融危機は、1929年の大恐慌に匹敵する。そして、日本への影響は必ず出てくると答弁していた。

 金融機関同士が融通し合う短期金融市場も、お互いの偽心暗鬼から資金が出て来ない。その為、市中銀行は貸し渋りをして来る。企業は設備投資がし難くなり、先行き不安から消費者の買い控えも強まってくる。

 11月には米国大統領戦が行なわれる。日本もその頃に総選挙があるだろう。景気は選挙如何によって、良くなるか、悪くなるか分からないが、今年中はこんな状態が続くのではなかろうか。

木曜日, 10月 02, 2008

清原引退


 プロ野球オリックス・バッファローズの清原和博選手が現役を退いた。昨日(1日)ソフトバンクとの最終戦で23年の現役生活にピリオドを打った。

 岸和田出身で、実家が電気店と言うこともあって、PL学園の黄金時代から注目していた。PLを卒業後、西武に入団。デビューの年から大活躍をした。その後、念願の巨人に移籍して、松井秀樹とコンビを組んで、ここでも大活躍する。しかし、怪我などもあって2005年には戦力外通告を受け、自由契約選手となった。

 2005年のシーズン終了後、彼が尊敬するオリックスの仰木彬氏からのオファーに応じ、オリックスに入団したが、怪我などで休場することもしばしばだった。しかし、大リーグで頑張っている桑田をみて、自分も現役を続行したいと宣言していた。減俸は覚悟の上のことだ。

 今年の8月2日、記者会見を開き、今期限りでの現役引退を表明した。最終戦はオリックスが4-1で勝った。試合終了後、清原の引退セレモニーが行なわれた。挨拶で、自分が所属した球団やファン、そして、オリックス入団を薦めてくれた仰木彬氏に、涙を流しながらに感謝の気持ちを述べた。その後、ホームベース上で、オリックス選手団によって胴上げが行なわれた。