かくれ里

火曜日, 3月 31, 2009

年度末あれこれ

  公の機関と殆どの企業は、3月31日で年度末をむかえた。国の平成21年度の予算も年度内に成立して麻生首相もヤレヤレといったところか。 

 それにしても景気は依然として厳しい。株価も大きく落ち込んでいる。3年前に大きく報道された、楽天によるTBS株の買い占めは失敗に終わったようだ。楽天はTBSにすべての株を買い戻して貰う為の交渉をしているのことだ。しかし、TBSの株価は取得時の半分以下になっているので、楽天の損失は700億円にもなって、大きな損失を被ることになるようだ。

 雇用問題もいよいよ深刻だ。非正規労働者の契約打ち切りや、新規採用者の内定の取消しなど、連日このようにニュースが飛び込んでくる。しかし、報道は大体において、労働者を擁護するようなものが多いが、「私も一言!夕方ニュース」で、視聴者の声としてこんなのもあった。「従業員20人ほどの町工場を経営しているが、新卒生を採用しても仕事になれてきた頃になると派遣労働者として大企業へ行った方が雇用条件がいいといってやめてしまう」ともらしていた。非正規労働者側にも問題があるのではなかろうか。雇用問題についても抜本的な対策が急務だろう。

 新しい年度はどのようになるのか。国会では、追加景気対策のための09年度補正予算案が提出される。景気浮上の為に過去最大の規模になりそうだ。これが成立した時点で解散総選挙があるのではと言われ始めた。民主党の小澤問題などもあって、政局は今後どのように展開するかわからない。

土曜日, 3月 28, 2009

だんだん


 NHKの朝の連続テレビ小説「だんだん」が終わった。昨年9月28日から始まったこのドラマは、以前「ふたりっこ」で子役を演じた双子の姉妹が主役を演じた。島根県と京都府が舞台となっているが、ストーリーの展開が壮大で、祇園花街あり、エンターテーメントあり、医療関係あり、介護関連ありで 限られた出演者が演じるには少し無理があったように思う。

 だが、花街(かがい)のことや、お茶屋遊びの様子などは、我々庶民は実際には接することが出来ないところだが、ドラマによって、この世界の独特のしきたりなどを垣間見ることが出来た。

 主人公の演技もさることながら、共演者もそれぞれ個性的だった。又、要所要所でベテランの役者をゲスト出演させたのも良かった。終盤には人間国宝まで担ぎ出していた。

 「だんだん」が、第79作目になる朝の連続テレビ小説だが、最近は視聴率が低迷しているそうだ。多チャンネル化による視聴者の分散や、生活習慣の変化などが原因とも言われているようである。4月30日からは、埼玉県を舞台にした次作「つばさ」が始まる。NHKの福地会長は、朝ドラの舞台が次作で全都道府県を一巡することになるので、朝ドラのリニューアルを考えていると言及している。

水曜日, 3月 25, 2009

瀬戸内しまなみ海道


 旅行2日目は、ホテルを8時半に出発。松山城を見物してから、バスは一路今治を向けてひた走る。本州と四国を結ぶルートは3本あるが、今回の旅行は一番西の「瀬戸内しまなみ海道」を通って帰路につくことになっているのだ。

 しまなみ海道は、愛媛県今治市と広島県尾道市の間の瀬戸内海に浮かぶ島々を10本の橋で結ぶ約60kmの自動車道路である。開通は平成11年5月で、3箇所のうちでは一番新しい。この道路の特徴は、全線を通じて自転車・歩行者専用道路が設置されていて、ウォーキングやサイクリングが楽しめることである。

 今回の旅行では、広島県側の生口島の耕三寺博物館を見学し、昼食もこの島で食べた。予定では、大三島へも立ち寄ることになっていたが、時間の都合で割愛することになった。僕は大三島の大山祇神社へは以前に行ったことがある。この頃は、まだこの道路が出来てなくて、フェリーで渡った。

 全国の高速道路に先駆けて、しまなみ海道は、3月20日より土日と祝日の通行料が1000円になった。これからは大勢のドライバーが詰め掛けることになるだろう。一方、島々を結ぶフェリーは利用客の減少が免れず、休日は全便運休するそうだ。国民にとって道路が整備されることは結構なことだが、道路が出来たために迷惑を蒙っている人たちがいることも忘れてはならない。高速道路の全線1000円にした経済効果は色々言われているが、プラス効果だけではないと思う。

火曜日, 3月 24, 2009

道後温泉 坊ちゃん湯


 道後温泉のシンボル的存在の「道後温泉本館」は、坊ちゃん湯の愛称でも親しまれている共同浴場である。明治時代からの歴史ある建物は、国の重要文化財としても指定されている。道後温泉へは今まで何度か訪れているが、この浴場には入ったことがなかった。この度、再訪の機会があって初めて入ってきた。

 今回の旅行は、同業者の親睦バスツアーで、22日朝大阪を出発、明石海峡大橋、高松道、松山道経由で道後温泉泊。宿泊先の「道後館」は立派な浴場を備えたホテルだが、部屋に案内されてすぐに浴衣に着替え、同室の連中と一緒に坊ちゃん湯へ向かった。料金は一階の神の湯が400円で一般的な銭湯と同じ。2階、3階は800円から1500円まであったが、我々は400円を払って1階の風呂に入った。

 道後温泉の権利は松山市が有していて、本館などの浴場の経営と各ホテル旅館への配湯を行っている。本館の建物の老朽化に伴い修復工事の計画があるそうだが、修復には10年以上かかることから、着工時期については今のところ未定との事だ。工事中の期間が長いため、観光客の足が遠のくのを懸念して、一部を利用しながら順次補修することになったようだ。

 風呂上りに「坊ちゃんカラクリ時計」を見てきた。本館建設100周年記念事業の一環として製作されたものでなかなか手が込んでいた。30分ごとにカラクリが動作するようになっていて、定時になると四方八方から人形が現れて動き出す。なかなか見ごたえがあった。5分程演じて元に戻った。時計の針は5時35分を差している。ホテルでは、まもなく宴会が始まる。 
  《坊ちゃんカラクリ時計》
         http://www.youtube.com/watch?v=wnvI7onjTRc

月曜日, 3月 23, 2009

物流


 宅配便が便利である。ネットで注文しても殆どの場合翌日に届く。注文先が一部の地域を除いて日本全国各地から24時間以内に届くから不思議である。物流の進歩は目覚しいものがある。

 物流とは、生産者から消費者にいたるまでの物の流れのことだが、その間には複雑な過程を経て来る。この処理を間違いなく迅速にこなすためには情報管理が欠かせないが、コンピューターの果たす役割が非常に大きい。インターネットで追跡調査もできるので消費者にとっては安心である。おかげで間違いなく確実に届く。 

 宅配便がない頃は鉄道貨物による輸送が主力だった。鉄道貨物輸送の特徴は、大型トラック50台分以上の大量の荷物を一度に正確な時間で運ぶことができる。二酸化炭素(CO2)の排出が少ないので環境にやさしい。しかし、仕分けに時間がかかるので翌日配達というわけには行かない。 

 宅配便の年間取り扱い件数は30億個近くあって、トラック運送については、「宅急便」、「佐川急便」、「ペリカン便」の上位3便で80%以上を占めているそうだ。又、最近ではメール便の取り扱い件数も宅配便に匹敵する程の増加ぶりのようである。

火曜日, 3月 17, 2009

カーナビ&ETC


運転暦は50年近くなるが、運転はお世辞にも上手とは言えない。これまでに何台の車を乗換えたか覚えていないが、殆どが軽自動車である。現在も、軽のトラックとライトバンを、シーンに応じて乗り分けている。

 ライトバンはホンダのバモスで、6年前に買った。この時に取り付けたカーナビは、Panasonic のDVD 方式の品で、地図のデーターは、毎年更新されたDVD-ROMが発売されているが、今日まで一度も更新をしたことがなかった。

 先日、2009年度版を買った。全国版ではあるが、定価が21,000円と結構高かった。だが、これで便利になるだろう。更新はDVD-ROMを差し替えるだけで簡単にできた。付属のSDカードを入れるとDVD-ROMを取り出しても案内をしてくれるので、音楽や映像を再生する事も可能だ。

 ETCカードが未挿入の時に、ナビゲーションから警告をすると書いてあったが、この車にはETC車載器を付けていない。今までは高速道路を走る事が殆どなかったので必要を感じなかったが、ETCは色々メリットも多いようなので、遅ればせながら、取り付けようかと考えている。

日曜日, 3月 15, 2009

訳ありブーム


 以前、北海道のかに業者が「訳あり」と称して、インタネット上でタラバガニを販売し、随分売上を伸ばしていると聞いたことがあった。ところが、これを真似てか、最近は食料品に限らず、あらゆる訳あり商品が売り出されているようだ。

 訳あり商品と聞くと、倒産した業者の在庫品などが、アウトレット商品として売られていたように思うが、実は、市場には規格品外でも安ければいいというニーズもあって、B級品や再生品、梱包が痛んでいて出荷できない物などが「訳あり」としてよく売れているそうだ。

 生鮮食料品や家庭用品だけではなく、サービス業でも、訳ありビジネスが行われている。観光地の旅館などで、見晴らしが悪く評判が良くない部屋などの宿泊料金を、「訳あり」として割り引いて売り出している。

 インターネットが普及するにつれて、今まで考えられなかったビジネスが展開できる。景気が低迷している時こそ、ビジネスチャンスがあるのでなかろうか。

金曜日, 3月 13, 2009

液晶ディスプレイ


 メインで使っているパソコンのディスプレイが壊れた。CRT式の20型で重宝していたが、場所をとるのが欠点だった。そろそろ液晶タイプとの入れ替えを考えていた矢先だったので、取り替えることにした。

 各社のカタログをチェックして、価格や性能を勘案した上、I-O DATA 社の21.5型ワイドに決めた。購入価格は、予算よりもかなり安かった。


 フルハイビジョン対応で、応答速度も速い。輝度、コントラストも抜群だ。HDMI端子が搭載されているのでHDMIケーブル1本でテレビも写す事ができるので、モニターにもなる。


 早速使ってみたが、当然のことだが大画面の割には場所をとらない。使い勝手には大満足である。HDMIケーブルでDVDレコーダに接続して、DVDを再生しテレビ放送も写してみた。非常に美しい。強いて言えば、音が少々物足りないが、これには外部スピーカーをつければ解決できそうだ。テレビを置くスペーがないプライベートルームなどでは、このディスプレイは最適のように思われる。

水曜日, 3月 11, 2009

友を偲ぶ


 中学校の同窓だった友が亡くなった。彼の告別式に参列してきた。当店の顧客でもあったが、1年以上会っていなかった。糖尿病を患っているとは聞いていたが、まさかの訃報に驚いている。

 学生時代の彼は、頭が良くて、一流大学を卒業後、薬品会社に就職した。50歳中半で退職し、ケアマネージャーの資格を取って介護関係の会社を興した。現在は介護施設を二ヶ所経営している。息子さんが仕事を手伝っておられて、後継者は育っている。

 それにしても、古希を前にしての他界はいささか早すぎる。同い年の僕にとっては、何ともいえない複雑な心境である。今は健康だと思っていても、これから先のことはわからない。過信は禁物のようだ。そういえばここ数年間、健康診断を受けていない。この際、一度精密検査を受けようか。


土曜日, 3月 07, 2009

白洲次郎


 NHKのテレビドラマ「白洲次郎」が話題になっている。白洲次郎については、彼が、白洲正子のご亭主で、吉田 茂元首相の側近だったと知った時から、彼に対して興味を持っていた。それが、今、何故、白洲次郎なのか。

 2年半ほど前に講談社から出版された、北 康利 著の「白洲次郎 占領を背負った男」を買って読んだ。このドラマはこの本に基づいて作られている。戦中、戦後の動乱の時代を、彼が生涯徹した紳士の哲学「プリンシプル」を貫き通した。現在の政治家たちにも彼の哲学を学んでほしいと言うのだろうか。

 昭和20年8月15日を境に日本の国は大きく変わった。白洲次郎は、占領下の日本の政治の裏舞台で活躍した。GHQのマッカーサーとも対等に渡り合った。そして、日本憲法制定の現場にも立ち会っている。通商産業省を創設したのも彼である。日本の早期独立と経済復興に多大な功績を挙げている。

 それなのに、白洲次郎の事が余り知られていないのは、彼が歴史の黒子としての役割に徹したからだろう。このドラマは3回シリーズで、今夜第2回目の放送があった。3回目は8月に放送するそうだ。多分終戦の日に合わせているのであろう。

金曜日, 3月 06, 2009

地デジ対策


 テレビの地上放送のデジタル移行まで2年余りとなって、総務省は、完全移行に取り組むための対策費として、約600億円を21年度の予算案に盛り込んだようだ。国の21年度の予算は、今月末に成立することになっている。

 今年度に予算化された600億円の使い道だが、デジタル受信相談体制の強化やきめ細かな説明会の実施。NHK受信料全額免除世帯を対象にデジタルチューナーとアンテナ設備の無償給付。辺地共聴施設の改修工事の支援。ケーブルテレビ施設の整備。デジタル中継局の整備支援等に充当されるようだ。

 全国的に地上デジタル放送が受信できる環境の整備は、一部の辺地を除いてほぼ整ったようだ。一方、21年1月末現在の、地上デジタル放送受信機の普及台数は、4500万台強とのことなので、まだ50%ぐらいの家庭ではアナログテレビを見ているようだ。

 いずれにしても、我々の業界はこれから忙しくなると思っている。しかし、ギリギリになってからの駆け込み需要をあてにしていたのではだめだ。出来るだけ需要を前倒して行動を起こさねばなるまい。

木曜日, 3月 05, 2009

第2次補正予算


 4日、平成20年度の第2次補正予算関連法が成立した。生活防衛のための緊急対策が目的の予算だが、規模は4兆8千億円。この中に定額給付金の2兆円が含まれている。このほかに高速道路料金の引き下げ、生活対策のための臨時交付金、緊急雇用創出事業創設のため費用などだ。  
                                   
 紆余曲折があったが、定額給付金はどうやら殆どの国民に届けられるようだ。早いところでは今日から配られているが、大阪市は5月頃になりそうだ。

 麻生首相は、当初、私のような者が受け取るのは、「いかにもさもしい」と言っていたが、今では、給付金は受け取って直ちに使うと言っている。首相は、当初「生活支援」が目的だったが、経済情勢が大きく変わって、「景気刺激」の目的に変わってきた。この給付金が消費拡大、ひいては、景気回復になることを期待していると弁明している。

 高速道路料金の引き下げは、28日から、東京と大阪の近郊を除く高速道路の休日料金が、1000円になるそうだが、国民の多くは歓迎しているようだ。しかし、休日はかなり混雑する事になるだろう。高速道路をそんなに使わない僕にとっては、余り関係のない事だが。