かくれ里

火曜日, 9月 30, 2014

香港の学生運動



香港は中国領土であるが、イギリスの植民地だった。1997年に主権が移譲され中国に返還された。だが、社会主義国である中華自民共和国の中で2047年まで資本主義システムが採用されることになっている。
 
香港は香港特別行政区として改変され、特別行政区政府が成立した。そして返還後50年間は一定の自治権の付与と中国本土と異なる行政・法律・経済制度の維持が認められた「一国二制度」が実施されている。
 
この度の学生による民主化運動の原因は、首長である行政長官選挙が2017年に実施されるが、中国政府は行政長官候補者の事前調査を行うと決めた。これは民主化候補外しが目的だろうが、おさまらないのが香港市民だ。その中で学生たちが立ち上がって抗議のデモになったのだ。
 
今回の学生運動が天安門事件と同じ様なことにならないか? 今、中国各地では政府に対する反対運動が起こっている。集近平政権も国民の不満の抑え込みに必死だ。香港の民主化運動が今後どのようなことになるか注目していよう。

月曜日, 9月 29, 2014

御嶽山の大噴火



今回の木曽の御嶽山の噴火騒動には仰天した。当時山頂付近には、250名の登山者がいたと想定されているが、倒れたり埋まったりした心肺停止者(実際はおそらく死亡)は30名とか40名とか言われているが実際の数は分からない。レスキュー隊による救助活動が続いているが、近づけない場所もあって難航しているようだ。
 
火山活動はマントルの沈み込みが原因で、高圧と高温でマントルに含まれていた水が爆発的に動き出し水蒸気になった膨張し爆発する。今回の御嶽山の噴火活動も水蒸気爆発だとテレビで解説していた。
 
イタリアのポンペイの町を一瞬のうちに飲み込んだ大噴火のとは知っているが、日本では、9万年前の阿蘇の大噴火以降大爆発と言うものはなかったそうだ。この度の御嶽山の水蒸気爆発が、日本の火山活動の再活性化になるのではと、危惧している人もある。
 
それにしても、人の運命とは本当にわからないものだ。命からがら逃げられた人は幸運だったが、災難にあった人たちは本当にお気の毒だ。ご冥福をお祈りします。

日曜日, 9月 28, 2014

六甲方面へドライブ



今朝10時ごろから六甲方面に向けて車を走らせた。いつものことで目的地は特に決めてなかったが、気候が良くなり天気も良かったので、六甲の森林植物園にカーナビをセットした。
 
神戸市立の森林植物園は今回が2回目であった。国道43号線経由でカーナビの指示通り走ったが、途中で通行止めになっている。迂回してリルートの指示通り走ったら、六甲山トンネルを通って裏六甲から上ることになった。それでも、何とか正午過ぎには到着できた。
 
途中で買ったコンビニ弁当を食べて後、1時間程園内を散策した。例によって家内は此処で待っていると言って動こうとしない。カメラ片手に、僕一人で園内を凡そ半周した。この季節、花々の開花は少なかった。野鳥の森の入口まで行ったが中には入らず引き返した。
 
帰路もカーナビに振り回された。同じ道をぐるぐる回ったりしながら、結局、三宮方面に降ろされた。六甲ドライブウェイが所々で不通になっている為のようだった。往復共かなり遠回りになったがが、何事もなく無事に帰宅することが出来ました。

土曜日, 9月 27, 2014

子供の貧困



NHKのクローズアップ現代で、子供の貧困をテーマにした番組を放映していた。今、子供の貧困率が16.3%で毎年のように増加しているという。貧困率とは、年収が国民の平均所得の約半分程度の家庭を指す。具体的には、月収10万円程度の家庭を言うそうだ。
 
番組で紹介されていた家庭では、母親が離婚してパートで働いており、子供4人の5人家族だが、親の月収が約10万円。児童福祉手当が8万円で、家賃と光熱費等を払ったら4万円しか残らない。これで一ヶ月の食費を賄っている。小遣いもやれず、子供は引きこもりになってしまう。
 
それでは、生活保護の対象にならないのかと、キャスターがゲストの大学教授に尋ねたら、通勤に使用している自動車を手放す必要があったりして、申請をしない家庭が多いとのコメントだった。
 
日本は、超高齢社会で、老人対策には予算が集中するが、老人対策費を削ってでも子育ての支援に予算を回すのが政治だと思うが、選挙に際し、投票に熱心なのが老人だから、議員も老人の心を逆立てするようなことはできにくいのだろう。

金曜日, 9月 26, 2014

ダイエーの経営限界


昭和40年代は「総合スーパーダイエー」が華やいでいた時代だった。当時のダイエーは、本業とは別に不動産投資で稼いでいた。新店舗の出店に際し、必要な土地の2倍の面積を手当てしてスーバーを開業し、周辺の時価を上昇させ、残りの半分を売り払うことで投資資金を回収していた。
 
不動産価格が右肩上がりの時は良かったが、不動産バブルが崩壊し、この方式が適用できなくなるとダイエーの業績は下降局面に入って行った。その後は、本業の総合スーパーで稼がければならなくなくなった。
 
総合スーパーは、衣食住すべての商品を扱っているが、専門店の追い上げによって太刀打ちできなくなった。平成10年に倒産。産業再生機構の支援を受けて再建を図ったが時流に乗れなかった。
 
その後、イオンが発行株式の44%を取得して再建に乗り出したが、業績は回復せず、イオンもこのままではどうにもならないと判断したのだろう。今年度中に完全子会社にすると発表した。上場は廃止され、店舗名はイオンになり、ダイエーは完全に消滅する。

水曜日, 9月 24, 2014

リーマンショック


今から6年前、アメリカで第四位の投資銀行の「リーマン・ブラザーズ」が経営破綻したのをきっかけに、株価が大暴落し、対米の大手金融機関が連鎖的に経営危機に陥るなど金融不安が深刻化し、世界経済が大混乱を起こした。
 
そもそもの発端は、「リーマン・ブラザーズ」が、信用度の低い人を対象にした高金利の住宅担保貸付け、サブプライムローンを証券化した商品を大量に抱え込んだため、住宅バブルがはじけて、損失が膨らんだのだ。
 
金融市場の麻痺を防ぐため、各国政府は銀行に資本注入や損失補償(金融機関の公的管理)に踏み切ったが、危機は実体経済にも波及し、日米欧は軒並みマイナス成長に陥った。
 
ところで、日本の住宅ローンは、ローンが残ってあると、家を手放しても払わなくてはならない。しかし、アメリカの場合は家を売り払ったら借金はチャラになるシステムになっているそうだ。住宅購入者は景気が悪くなって次々と家を手放していった。紆余曲折があって「リーマン・ブラザース」が倒産した。

火曜日, 9月 23, 2014

彼岸花





今日の誕生日の花は彼岸花だ。丁度今頃に見ごろを迎える。彼岸花は、本来日本に自生していた植物ではない。ただし持ち込まれたのは古い。外国から持ち込まれた植物ではあるが帰化植物とは呼ばない。帰化植物は、明治以降に渡来した植物と定義されているからだ。

 
稲穂が色づき始めるころ花を咲かせる。丁度秋の彼岸と重なることからその名前がついたようだ。別名、曼珠沙華とも万寿釈迦とも呼ばれる。山口百恵の万寿釈迦と言う歌もある。
 
短い間に真紅の花が一斉に咲き、一斉に枯れてしまうことなどが、その少し怪しげなたたずまいとともに、人の心に強い印象を与える。
 
この花の茎は有毒で、壁にすりこんで、ネズミの被害を防ぐ用途に使われている。墓地に多いのも土葬を動物に荒らされるのを防いだ名残とも言われている。

月曜日, 9月 22, 2014

万葉集と萩の花


長居植物園の萩の花は今が見ごろだ。「万葉のみち」付近にも沢山咲いていた。
 
万葉集にも萩の花はうたわれている。昨日貰った資料では、次の歌が紹介されていた。「恋しくは形見にせよとわが背子が植ゑし秋萩 花咲きにけり」作者未詳 (巻十.2119、秋雑歌)。この歌の解説は、「形見」は、離れてある人や亡き人を思うよすがとするもの。ここは前者。その「秋萩」が咲いたのは、優しい反面、逢えるあてもないということでもあって・・・。とある。
 
やはり万葉集は難しい。それでも、万葉集の歌を何首か知っている。まあ~、あんまり肩ぐるしく思わずに万葉集と付き合ってみよう。

 

日曜日, 9月 21, 2014

記念式典&講演会



長居植物園に今回新しく出来た「万葉のみち」の開園式典と記念の講演会があると知って、Tさんを誘って昼過ぎから出かけた。天気も良かったからだろうが、大勢の人で主催者側はうれしい悲鳴を上げていたようだ。
 
式典のあと、自然史博物館の講堂で「萬葉集散策」と題した講演会が行われた。講師は大阪市立大学大学院の文学博士の先生だ。適当にユーモアを交えて話されていたが、話が高尚過ぎて一寸理解しにくかった。続いてパネルディスカッションがあったが、僕たちはそれには参加せず退散した。会場にはまだ大勢の人が残っていた。
 
受付で貰った資料類を帰宅後見ているが、万葉集にうたわれている植物120種以上のことをわかりやすく解説してくれている。いいものを頂いた。長居植物園の「万葉のみち」には41種の万葉植物が植えられているそうだ。春夏秋冬ごとに楽しめると資料に書いてあった。折を見て訪れることにしよう。
 
以前、テレビ放送で「日めくり万葉集」というのをやっていて、一年間分の番組を録画してDVDにダビングしたものを持っている。この際、万葉集にも触れてみようかと思ったりしている。

土曜日, 9月 20, 2014

調査捕鯨



日本の調査捕鯨は、南極海と北西太平洋で例年二回実施している。45億から50億円規模の調査費は、水産庁所管の財団法人「日本鯨類研究所」が、鯨肉販売の収益で賄っている。
 
調査捕鯨は、1982年の国際捕鯨委員会の総会で商業捕鯨が禁止されたことに伴う代替措置として認められたものだが、捕鯨国は、調査の名を借りて実質捕鯨を行っており、反捕鯨国は、調査だけを実施させる積りだった為いざこざが絶えない。
 
南極海の調査捕鯨に対し、グリンピースやシェパードの捕鯨妨害活動がエスカレートしているが、今年3月の国際司法裁判所の判決では「南極海の調査捕鯨の中止」を求める判決が下されている。
 
今は、鯨肉は高級食材だが、そんなに旨いものではない。昔は肉と言えば鯨肉だけだった。学校給食にも出た。今の時代鯨肉が無くても生活できる。個人的な意見だが、調査捕鯨は中止すべきではないだろうか。

金曜日, 9月 19, 2014

記紀



記紀は、奈良時代に編纂された「古事記」と「日本書紀」を合わせた総称で、日本の神話や古代の歴史を伝えている歴史書である。記載内容についても、近年の考古学的な発見等から、記事の正確さが裏付けされている。
 
住吉大社の第四本宮に神功皇后が祀られていると知った。そこで、神功皇后についてインターネットで調べている時に「記紀」の中身に接し、神話や古代の歴史に興味がわいてきた。
 
昭和40年頃に買った日本の歴史の全集は本棚に並べてあるだけで殆ど読んでいない。もっとも明治維新のころからの部分は一通り読んだ。第一巻から第三巻の神話から奈良時代ごろまでは「古事記」や「日本書紀」から引用されていることが多いと思う。
 
NHKの大河ドラマなどで歴史物をよく見るが、断片的にしかわからず、年代を追った日本の歴史が理解できてない。最近、少しは自分の時間が持てるようになったので、本棚の中央公論社「日本の歴史」全26巻を初めから覗いてみようかと思っている。

水曜日, 9月 17, 2014

万葉のみち


長居公園の中にある植物園は、開園から40年になるそうだ。僕は公園に行くことがあっても、3年前までは植物園に入ったことがなかった。しかし、最近は時々行くようになった。今年7月の初めにもハスの花を見に行った。
 
広さ24haに及ぶ敷地内には、バラ園やボタン園などの鑑賞園やハーブや、果実を集めた教材園、各種見本園など11の専門園からなり、自然から学びながら情操を養うことを目指している。

 このたび、開園40周年記念事業として、新たに「万葉のみち」が整備された。約100mの緑道沿いに万葉集に詠われた40種ほどの植物を植えて、季節ごとの花が楽しめるスポットが出来た。

これを記念して、今月21日(日)の午後1時半から、オープニングセレモニーと記念の講演会があるそうだ。参加費は無料。こんな機会はめったにないので是非行ってみたいと思っている。

火曜日, 9月 16, 2014

スコットランドの独立運動



今から300年前にスコットランドとイングランドが合併した。実質はイングランドの吸収合併で首都はロンドンに置かれ王様はイングランド出身者がなった。スコットランドもかっては王国だった。
 
スコットランドの人口は530万人ぐらいでイギリス全体の1割に満たない。元首都だったエジンバラより北は不毛の土地だ。イメージは日本の北海道に似ているが、北海道全体を草原にしたような土地柄だ。
 
スコットランドには北海油田があってイギリスのドル箱になっている。この度の独立運動が起こったのはこの利権をめぐってのことだ。スコットランドはこの利権がイングランドに吸い上げられておこぼれしかしか来ないことに不満を持っている。
 
9月18日には国民投票で、独立の可否が決まる。これまでは誰もが独立は否決されるだろうと予測していた。しかし、最新の世論調査では独立賛成が51%、反対が49%に拮抗している。18日の投票の結果に注目だ。

月曜日, 9月 15, 2014

敬老の日


「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し長寿を祝う」と言う趣旨で、今日は国民の祝日「敬老の日」だ。以前は9月15日だったが、2001年の祝日法の改正で、2003年から9月の第3火曜日に変更された。
 
数日前に町内会から、お祝いの品(カステラ)を家内の分と合わせて2個頂いた。我が町会も対象者が大分増えたようだ。日本は長寿社会になった。これからますます老人が増えることだろう。国の財政も、社会福祉関連の予算がどんどん膨らんでいるようだ。
 
長生きはしたいが、健康でなければ世間に迷惑をかけることになる。出来ることなら医療機関や介護施設の世話にはなりたくないが、加齢とともに体力は確かに衰えてくる。しかし、気持ちだけでも前向きに生活したいものである。
 
僕も今月から後期高齢者の仲間入りをした。後期高齢者と言う表現はあまりいい感じを受けないが、人生第二の出発点と思えばこれも又楽しい。出来ることなら、今後は悠々自適の生活をおくりたいものである。

日曜日, 9月 14, 2014

住吉大社の社殿


我が地元の住吉大社は、「すみよっさん」と呼ばれ親しまれている。初詣には沢山の参拝者で賑わう。しかし住吉大社の歴史については殆ど知らない。最近、本棚の 原色日本の美術 の本に住吉大社の社殿の空中写真があった。(添付画像)
 
本文によると、社殿は住吉造で4棟が並び、いずれも国宝に指定されている。東から第一本宮、第二本宮、第三本宮と西向きに並び、第三本宮の南隣に、第四本宮が西向きに建っている。第一宮から第三宮には海の神として信仰される男神が、第四宮には神功皇后が祀られている。
 
住吉大社は、式年遷宮の伝統を維持している。但し伊勢神宮のように全面的な改築を行う遷宮は1810年を最後に行われていない。現在は30年おきに神体を仮殿に移して大規模な修理を行う。
 
僕は、初詣以外にも、時々「すみよっさん」に行くことがあるが、社殿をじっくり見ることはなかった。四棟はすべて同じ寸法の造りであって、屋根の上の堅魚木(かつおぎ)の数は5本であるが、千木(ちぎ)は第一宮から第三宮は外削ぎ、女神を祀る第四宮は内削ぎになっていると書いてあった。今度訪れた時にはそのあたりを確認しよう。

土曜日, 9月 13, 2014

JKビジネス



先日テレビの放送で「JKビジネス」のことをやっていた。JKとは女子高校生をさすそうだが、今、JKとのふれあいを売り物にしたサービスが広がり国内外で批判がたかまっている。
 
繁華街で、チラシを片手に男性に声をかける少女たちがお散歩するなどして金銭を受け取っている。料金の相場は1時間8千円程だが、表向きはお散歩となっていても性的行為を要求する客も多い。
 
女子高校生を雇う店は、様々な抜け道を使って「性的サービスについては感知していない」との建前で、取締りは容易ではない。警察は客のふりをして接近し補導するサイバー補導まで始めた。
 
番組では、このようなビジネスの実態の報告と、少女たちが加担しないためには何が必要かを検証していたが、やはり問題は少女たちの家庭環境にあるようだ。簡単には解決できそうにない。

 

金曜日, 9月 12, 2014

プロパガンダ


社会学で「プロパガンダ」という用語がある。特定の思想によって個人や集団に影響を与え、その行動を意図した方向へ仕向けようとする宣伝活動の事だ。要するに、情報による大衆操作や世論喚起の事だ。
 
評論家は、朝日新聞がこれまで意図的に嘘や虚偽の報道を続けてきたのは、社会主義へのあこがれが強かったからだと言っている。ソビエト連邦が崩壊し、中国が資本主義に舵を取り、事実上、社会主義が崩壊したが、そのイデオロギーに染まっているのが朝日新聞だとも言っている。
 
その結果、韓国の大統領は従軍慰安婦像を世界各地に建設しているし、国連では、朝日新聞の報道を基に日本に謝罪と賠償を要求する勧告がなされている。朝日新聞は最近になって、従軍慰安婦報道が虚偽だったことを認めたが謝罪がなかった。
 
今朝のテレビの報道で、朝日新聞の木村社長が初めて謝罪していた。国民や他の報道機関からの非難によって初めて頭を下げた。そして、社長自らの進退についても言及していた。果たしてこれから先、朝日新聞はどう変わるのか。

 

木曜日, 9月 11, 2014

デング熱



 
東京代々木公園一体で発生しているデング熱が話題になっている。先日はエボラ出血熱について書いたが、この病気はエボラほど恐ろしい病気ではなさそうだ。日本で見つかったのは今回が初めてだが、世界中では毎年5千万人から1億人程の感染者が出ているそうだ。
 
そのうち、80%ほどの人は感染しても無症状で、15%程度が軽い風の様な症状が出るだけでしばらくすると全快してしまうと言う。
 
問題は後の5%で、重症化すると出血が起こって、まれに死亡する事例もあるようだ。このデング出血熱にかかると、症状はエボラ出血熱に似ていて、身体中の血が噴き出してしまうような激烈な症状になるらしい。
 
 この病気は蚊が媒介するだけで人から人には感染しない。現在患者数は100名程度だが、実際にはかなりの人が代々木公園で蚊に刺されていると思うが、全く異常なく生活している人もあるだろう。保菌者と判明した人は専門的な検査によって発見したのだろう。正直、ちょっと騒ぎ過ぎのように思われる。

水曜日, 9月 10, 2014

俵屋宗達



 俵屋宗達は、江戸時代初期(1600代)初めに活躍した画家で、沢山の作品を残している。その多くが国宝や重文に指定されている。後世の画家たちに与えた影響も大きい。しかし、その知名度の大きさに比べ彼の伝記は不明な点が多く生没年すらわかっていない。
 
推測では、1570年代の生まれで、京都で「俵屋」という屋号の絵画工房を率い、扇絵を中心とした屏風絵等の紙製品全般の仕事をしていたようだ。この頃書かれた書物(仮名草子)には、京都で俵屋の扇がもてはやされたと記されている。
 
宗達は単なる扇絵職人ではなく、当代一流の文化人、本阿弥光悦の書巻の下絵を描いている。又、平家納経の修復にもかかわって、皇室からの作画の依頼もあり、絵師としては異例の「法橋」の位が与えられている。
 
 宗達の描いた風神雷神図は特に有名で、現物は京都国立博物館に寄託されているが、二曲一双の金字着色の屏風絵で、僕も写真では見たことがあるが、一度本物を見てみたい物だ。