かくれ里

金曜日, 1月 30, 2015

エネルギーミックス議論



政府は2030年時点のエネルギーミックスの策定に向けて有識者会議で議論を始める。この会議では原発の割合をどの程度にするかが焦点になるようだ。
 
発電設備には様々な種類があり、それぞれの特徴を踏まえ、「経済性」「環境性」「供給安定性」等の観点から電源構成を最適にすることを、ベストミックスまたはエネルギーミックスと言う。
 
国のエネルギー基本計画では、原発の依存度を可能な限り低減する一方で、重要なベースロード電源と位置付けている。その上で、コスト、安全性、環境への負荷、安定供給の観点から、それぞれの割合をどれくらいにしたらいいのかを議論する。
 
経済産業省は、温室効果ガスの削減を進めるためにも、原発と再生可能エネルギーを合わせた割合を最大で50%程度にしたいと考えているが、原発は国民の間で根強い反発もあるので慎重に議論が進められそうだ。

 

木曜日, 1月 29, 2015

白洲正子とかくれ里



最初の入院の時はポケットラジオを持って行った。イヤホンでニュースや音楽等を聞いていてもやはり飽きてくる。二度目の入院時には文庫本を一冊カバンに入れて行った。白洲正子のエッセイ集で題名は「かくれ里」だ。
 
手術日以外は自由に動くことが出来たので談話室に於いての読書三昧だった。白洲正子の事は10数年前にネットで知ってファンになった。「かくれ里」と「近江山河抄」は特に愛読している。
 
10年前にこのブログを立ち上げた時にブログのタイトルを何にしようかと思った時、躊躇せず「かくれ里」にしたのもそのようなことに由来している。
 
  白洲次郎が終戦後の日本で大活躍されたのを知ったのもそのあとだ。お二人の墓のある三田の心月院の住職とのご縁が出来たのも何かの因縁だろう。心月院へは機会をつくってもう一度行きたいと思っている。

火曜日, 1月 27, 2015

台湾新幹線の経営危機



台湾の高速鉄道は、日本の車両と技術が導入されていて外見は日本の新幹線と何ら変わりない。2007年1月に開通し、台北から高尾までの345kmをノンストップ便では1時間30分で結んでいる。
 
営業利益率は日本の新幹線より稼いでいるが、赤字が累積して倒産しそうだと言うのだ。総事業費1兆8000億円は民間の金融機関から最大35年の償還期限で調達した。しかし、資金計画に無理があって借金の返済が出来なくなったのだ。
 
実際には償還計画を70年程度に設定しなければ経営が生り行かない構造になっていたのを、政治がらみで着工したものだから当然の成り行きだろう。国会議員も関係者もいずれ破たんするとわかっていたのではないのだろうか。
 
台湾はこの高速鉄道をどのようにするのだろう。一旦倒産させて、借金の棒引きと返済の繰り延べを行って立ち直させるのだろうか。営業そのものはしっかりしているから資金計画を変更すれば好業績企業になるだろうと言われているが、果たしてどうなるのか。

月曜日, 1月 26, 2015

病院食



入院中は、決まった時刻に3食提供された。朝はパンと副食1品、牛乳、果物。昼と夕はご飯と副食3品。量は充分にあったが毎食残さず頂いた。欲を言えば漬物のたぐいが付いていると有難いのだがこれは一度もなかった。
 
味付けはすべて薄味だが結構おいしかった。それでももう少し塩味が欲しかったと思ったが、普段塩分の多い食生活をしてたのだなと思いつつも、徐々にこの味に慣れなくてはいけないのかと考えた次第である。
 
今まで、病院で提供される食事等食べたたことなどなかっただけに、今回の経験は大変良かった。僕は、自分の食べる物の味付けは好きなようにやって来たが、これからは極力塩分を抑える様に毎食の調理で心がけようと思う。
 
かかりつけの先生からは甘いものも控えるように言われている。僕は、若いころから甘いもの大好き人間だったが、最近はあまり欲しくなくなった。塩分の方も一朝一夕にはいかないだろうが病院で食べた味に近づける努力をする積りだ。

日曜日, 1月 25, 2015

入院生活



正月5日の検査の結果、経皮的冠動脈形成術を受けるため、21日から四日間入院することになった。冠動脈の狭窄部のうち一番細くなっている血管を広げ、ステント(網目状の金属性の筒)を留置して血流を回復する手術だ。手術は22日に行われ無事終わった。
 
内科的な手術の為、術後は一日安静にしているだけで翌日は元の身体に戻った。今後は様々な医学検査を受けた上で次の処置が決まるようだ。再入院の事も考えておかねばなるまい。
 
今月は、7日間の入院生活を送ったが、正直なところ3食昼寝付きで、入院も悪くないもんだなぁと言うのが本心だ。こんなことを言っておられるのも心臓の病気にしては比較的軽く済んだからだ。
 
同じ病棟の他の患者さんは、長時間の外科手術を受けて命拾いをしたとおっしゃっていた。これまでに、心臓の病気の為この病院で亡くなられた方が何人もおられるとの事だ。僕の場合は早期に治療が受けられたのでよかったと思う。今後はあまり心臓に負担をかけない生活を心がける積りだ。

月曜日, 1月 19, 2015

古 墳



40数年前に買った中央公論社の本「日本の歴史」を神話の時代から読み始めている。昔から古墳の発掘などから様々な予測がなされてきたが、天皇陵と言われている所でも不確かな御陵もあるようだ。
 
先日、報道されて脚光を浴びているのが、飛鳥・小田山遺跡だ。桜井市在住のSさんはご自分のブログに現地説明会の模様をアップされていた。この遺跡は学校の改築工事の調査で判明されたもので、34代、舒明天皇の初葬墓の可能性が高いと言う。
 
宮内庁が管理する舒明天皇の墓は、桜井市にあるが、641年に崩御の後、一旦飛鳥に埋葬され2年後に桜井の陵に改葬されている。発掘現場で見つかった土器などから7世紀中ごろの築造とされ、舒明天皇の初葬墓と言われているようだ。
 
  この時代は、曽我氏が勢力を持っていた時代だが、舒明天皇の息子の中大兄皇子(後の天智天皇)等によるクーデターで曽我氏が滅ぼされた。大化の改新と言われているのがこのことだ。その後、飛鳥の豪族を中心にした政治から、天皇中心の政治になったとされる。

土曜日, 1月 17, 2015

物流業界の現状


インターネットで注文した物品は注文先が遠隔地であっても翌日届くことが多い。物流の素晴らしさをいつも感心している。現在、日本経済は急激なスピードで立ち直りつつあるのだが、その影響が物流業界に出てきて、トラックの運転手が集まらないのだそうだ。
 
トラック運転手の賃金水準は、全産業平均の約8割で、労働時間が2割増しだ。これまでの停滞20年間は人手が確保できていた。しかし、経済が良くなって、トラック運転手は、より条件の良い職場へシフトし始めたと言うのだ。
 
日本の物流システムは、世界最高水準で消費者にとっては有難い存在だが、こうしたシステムが運営できたのはトラック運転手が容易に確保できたからだ。しかし、運転手がいなくなれば前提条件が崩れる。
 
物流業界は運転手の労働の軽減を図る為に、積み下ろし用リフトを導入したりしているが、こうした対応には限界がある。業界では、JR貨物輸送や船舶輸送も検討している様だが問題も多い。結局、トラック運転手の待遇を改善して魅力ある職場にしなければならないのだが、そうしたコストは輸送費に跳ね返る、これ等は消費者が負担することになるので難しい問題だ。

金曜日, 1月 16, 2015

日本マクドナルドの経営問題


マックの店は日本中どこででもすぐに見つかる。メニューは世界共通で値段もマック価格で統一している。僕はほとんど利用することはないが、孫家族はよく利用しているようだ。
 
どの店もいつも大繁盛しているようだったが、ここに来て経営の悪化が目立ち始めてきた。最盛時の売上高は4000億円あったが、14年度の決算では半分程度になり利益は大幅な赤字に転落すると言う。
 
原因は長期的趨勢の問題と最近のトラブル事件の多発の影響だ。昨年7月の期限切れ鶏肉問題や、最近の異物混入事件等が重なってすっかり客足が遠のいてしまった。
 
今、日本のおもてなし文化が世界中に広まろうとしているが、一方で、ただ早いだけで味の画一的なアメリカ文化が廃れつつある。マクドナルドはその象徴ではないのだろうか。時代が変わり、おもてなしと味の日本文化が見直されてきているようだ。世界の潮流が変わり目に来ているように思う。

木曜日, 1月 15, 2015

ヘイトスピーチ


昨夜のクローズアップ現代は、ヘイトスピーチについてだった。ヘイトスピーチは初めて聞く言葉だったので興味深く観た。番組では在日韓国人を誹謗する人たちをクローズアップしていた。映像を観ていて、実際にこんなことが行われているのだろうかと首をかしげていたのだが、必要以上に大きく取り上げていたようだ。
 
ウイキペディアによると、ヘイトスピーチとは、人種、宗教、性的志向、性別などの要素に対する差別・偏見に基づく増悪(ヘイト)を表す表現行為と書かれていて、日本では「差別表現」「差別的言動」と用いられることも多いそうだ。
 
ヘイトスピーチは世界中で昔からあるようだ。インターネット上でも人種的主義サイトが増加し、問題視されている。

 韓国でも日本へのヘイトスピーチがある。半日デモは、歴史的教科書や従軍慰安婦問題、靖国神社参拝などをきっかけとして、日本大使館前で、罵倒を書いたプラカードを掲げてしばしば行われている。韓国ではヘイトスピーチを取り締まる法律はないそうだ。昨夜はテレビ番組を観ていていろいろ考えさせられた。

水曜日, 1月 14, 2015

財政健全化と景気回復



本日、2015年度の当初予算案の大枠が示された。それによると総額96兆3400億円で過去最大となった。安倍首相は消費税増税見送りで不透明となっていた財政健全化と経済再生について「現時点で達成が見込める」と語った。
 
さらに、地方創生や社会保障の充実に取り組むとともに、国債発行額も6年ぶりに40兆円を切ることが出来た。一日も早い成立をめざし、全国に景気回復の成果を届けたいと、記者団の質問に答えている。
 
そして、通常国会に於いて、平成26年度の補正予算案と共に、この予算案を一日も早く成立させることで、経済の好循環を確かなものとし、地方にアベノミクスの成果を広く行き渡らせていきたいとも述べている。

 巷では、様々な意見が飛び交っていて、悲観的な意見も聞かれる。しかし、この予算案が通れば確実に景気は回復するだろうと思っているのだが。

月曜日, 1月 12, 2015

年賀状の整理



毎年沢山の年賀状を頂くが、皆さん、どのように整理されているのだろうか。僕は、年ごとに束ねて引き出しに保管しているが、古いものは箱に詰めて倉庫の奥に置いてある。調べたことはないがかなりの量になっているだろう。
 
今年も、100通余り頂いた。これをすべて富士通の「スキャンスナップ」で両面コピーした。「スキャンスナップ」は、どんな文書でも簡単にPDFにコピーが出来るので重宝しているが、年賀状をコピーするのは今年が初めてだ。
 
PDFにコピーした年賀状を分類し、ホルダーを作ってPCに保存した。同時にEvernoteでクラウド上にも保存することにした。エバノート社のEvernoteを使い始めて1年半になるが、これは面白いウェブサービスだ。アイディア次第で色んなことが可能である。
 
現在、クラウド上に4000冊ほどのノートを預けているが、同期をとったパソコン同士であればデーターが共有できる。僕はPC2台とタブレットで同期をとっているので、今年の年賀状は何処からでも検索することが出来る。折を見て過去の年賀状もEvernoteに追加していこうと考えている。

土曜日, 1月 10, 2015

比良の思い出



 
今年1月2日の比良山(九里さんのHPより拝借)

大津在住の九里さんのホームページ「三人八脚」は15年程前から愛読している。ここの記事を参考にして比良山地を歩いたことは何度かある。このブログ「かくれ里」を開設した2006年1月のトップ写真にも、九里さんの定点撮影の画像を借りてアップした。
 
比良山へは独身の頃からよく登っている。50年ほど前の正月休みに、正面谷の山小屋に数泊して冬山を楽しんだ思い出は今でも鮮明に覚えている。本格的な冬山は知らないが、あの時の経験が懐かしい。
 
比良山地は滋賀県の琵琶湖西岸に連なる山地で、最高峰は武奈ヶ岳(1214.4m)。大部分が琵琶湖国定公園に属し、京阪神から交通の便もよく、登山やスキーに訪れる人が多い。だが、僕が何度か行ったことのある北比良峠の比良山スキー場は2004年に廃止されている。
 
機会があったらもう一度登ってみたい比良の山々だが、今の体力では到底無理だろう。心臓の治療がうまくいって体力が回復すれば実現できるかも知れない。そんな夢を見ながらこれから治療に専念しようと思っている。

木曜日, 1月 08, 2015

中国進出企業の回帰始まる



これまで、中国に進出していた企業の撤退が始まった。為替相場が120円では、海外で生産して逆輸入していたのでは赤字になってしまうからだ。
 
元々中国への進出は賃金が安かったからだが、今では賃上げラッシュになっている。中国で生産するメリットはなくなっていた。自動車の様な中国の消費者が相手の企業以外は中国に生産拠点を持っている理由はなくなった。
 
円安は輸入価格が高騰し食料品や燃料の価格が高くなって、庶民の生活を直撃するデメリットの面があるものだが、世界の資源価格の下降でそうしたデメリットも出にくくなっている。電力会社やガス会社も経営が改善している。
 
以前このブログで、安倍さんは運のある人だと書いたが、アベノミクスがこれほど成功を収めるとは思っていなかった。アベノミクスとは、日本経済を大復活させた経済史に残る快挙として語られることになりそうだ。

水曜日, 1月 07, 2015

検査の結果



大阪府立病院に三ッ日間入院して、心臓カテーテル検査を受けた。夕刻、担当の医師から検査結果の説明があった。パソコン上の、僕の心臓の動画映像を見ながら説明を聞いたが、冠動脈の三か所に確かに血管が細くなっている部分が確認できた。
 
CTでの画像写真を見た時より深刻なようだ。後日今後の治療方針について説明があるそうだが、投薬だけでは駄目で、おそらく再入院して治療を受ける必要があるように思う。
 
治療方法はステント留置術になるだろう。ステントは網目状の金属製の筒で、動脈内で拡張して血管壁に押し付けて血流を回復する治療とのことだが、完治することにはならないそうだ。
 
今更バタバタしても始まらない。覚悟を決めて今年中は治療に専念するしかないだろう。こうなった原因はやはり若い時からの生活習慣が良くなかったからだろう。気が付いた時はもう遅い。これからは、一年前から通い始めた診療所の先生の指示通りの生活を続けようと思っている。

土曜日, 1月 03, 2015

万葉集に想う


 

 

金曜日, 1月 02, 2015

日本の世紀再び



2015年は日本が大復活する年になるだろうとささやかれている。今、日本の株式が18000円の大台に乗り、輸出産業は軒並み過去最高益になっている。つい先ごろまで倒産が危ぶまれていたシャープも大復活をしている。
 
こうした情勢下でもGDPがマイナスだから日本の景気が後退していると大騒ぎしている人もいるが、GDPの値は過去のデーターであって、経済の実体ではないのであまり役に立たない。
 
資本主義経済が高度に発達した日本の様な社会では、耐久消費財は行き渡っていてこれ以上テレビなどを購入する人がいない段階に来ている。現時点では、株式や不動産の保有者はますます裕福になり、庶民におこぼれが来るまでにはかなりのタイムラグがあるだろう。
 
アベノミクスによって日本は大復活することだろう。就職難は解消し、株式も不動産もうなぎ上りになるだろう。日本の停滞の20年の間には、中国や韓国からいいようにあしらわれてきたが、今度は中国・韓国が衰退することになるのだろう。

木曜日, 1月 01, 2015

謹賀新年



2015年の幕開けです。僕にとって今年は節目の年になりそうだ。4日からの検査入院の結果によっては暫く休養することになるかも知れない。場合によってリタイアを考慮せねばならないだろう。
 
15歳から働き始めて60年間、この道一筋でやって来た。業界の先輩諸氏やメーカー販社の方々のご指導アドバイスによって今日までやって来られた。何よりも自分を支えてくれた顧客があったから今日があるのだ。
 
自分なりに一生懸命働いて来たつもりだが、振り返ってみると悔いることばかりだ。大切なお客様に不義理をしてしまったことも何度もある。反省することが多い。
 
これからも体力が続く限り仕事を続けたいと思っていたが、衰えは誰にでもやって来るものだ。気持ちだけでは駄目だと言うことがよく分かった。今後は医学を信じて余生を楽しみたいと考えている。