かくれ里

水曜日, 12月 04, 2013

大和肉鶏



食材偽装問題の終息の兆しが見えない。近鉄系列の旅館で地元産の「大和肉鶏」としながらブランド以外の物を出していたことがわかった。経営者は「申し訳ない」と謝りながらも「値段相応のサービスはしている」言っている。
 
旅館側は、限られた予算の中で精いっぱいの料理を出しているのだろうが、「大和肉鶏」というブランド名を使われた方は大いに迷惑している。奈良県特産の「大和肉鶏」の普及を進めている関係者は対策に追われている。
 
「大和肉鶏」は奈良県がブランド化している食材で、育成施設の徹底管理と、与える飼料を厳選して育てている。日に一回は鶏舎内に入り、温度、湿度、床面の状態など、鶏の健康状態を確認しながら育てている。
 
現在流通している国内産鶏肉の殆どはブロイダーだが、「大和肉鶏」は出荷までの飼育期間を倍以上かけ、飼育密度も広くして育てている。その為に肉質は優れているが、その分値段は高めだ。食通の人はブランドにこだわるが、しかし、本当の味がわかる人は少ないのではなかろうか。