かくれ里

火曜日, 10月 07, 2014

ひまわり8号



気象衛星「ひまわり8号」が打ち上げられた。この衛星は、現在運用中の気象衛星7号よりも、観測データーの処理能力が大幅に向上した次世代の気象衛星である。

 

センサーの感度がよくなり、これまで1km四方だった画像解像度が、500m四方になった。そして、カラー画像が表示できるようになり、観測の頻度も30分に一回が10分に1回になる。そして、日本付近の台風の観測の頻度は、現在の12倍になる。

 

ひまわり8号の運用が始まると、これまで以上に天気予報の精度が上がることだろう。台風の中心付近の風向きや風速は、これまでより詳しく捉えられるため、進路予報の精度も向上すると期待されている。

 

カラー画像になったことで、これまで雲と区別が出来なかった黄砂や火山ガスなどの観察が認識可能になる。火山の大規模な噴火の際には、拡散する火山ガスを観察し、影響の出る範囲を予測して早めに注意を呼びかけるのに役立つことだろう。