かくれ里

土曜日, 9月 12, 2015

ひやおろし



日本酒に「ひやおろし」という酒類があるのを初めて知った。僕は日本酒は全然飲まないので、どうでもよいことだが、少し興味があって調べてみた。
 
この種の酒が誕生したのは江戸時代。冬にしぼられた新酒の味が劣化しないように春先に一度火入れ(加熱殺菌)して大桶で貯蔵したまま夏を越し、2度目の加熱殺菌をしない「冷や」を大桶から「卸し」出荷する醸造法のことをいうようだ。
 
一般的に「清酒」と呼ばれるものは加熱殺菌を2度行い雑菌を殺し発酵を止めている。加熱殺菌を行わない酒を「夏の生酒」「初しぼり」などとして売られている。
 
これに対して「ひやおろし」は、一度だけ火入れして夏の間熟成させて秋口に出荷する。穏やかな香りと舌触りが滑らかで濃密なとろみが特徴のお酒として愛好家には好まれているそうだ。秋刀魚や松茸など秋の味覚にぴったりのお酒とも言われている。