年金抑制策
高齢者に支給している年金は、マクロ経済スライドというルールで物価や賃金の伸びより1%程度抑えている。この水準を、これまでより強化する法案が閣議決定され国会に提出されるようだ。
一番の理由は、将来の世代の年金を確保するためだ。少子高齢化で若い人が減って年金を受け取る年寄りが増えるとお金が足りなくなって、将来の受け取り世代が困るからだ。
これまでのルールでは、物価が上昇して年金の額が増える時にその上げ幅を圧縮することになっているが、デフレで物価が上昇しないときにはこのルールの適用はしていなかった。
今度の法案では、デフレの時に引き下げを見送った見合い分を、物価が上昇した時にまとめて反映することにする。すなわち、デフレ後に物価が2%伸びれば、年金の伸びは1%以下になる。場合によっては据え置きになることもあるということだ。
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