かくれ里

木曜日, 12月 07, 2017

ディスプレー


 

テレビやPC用のモニターなどの表示装置としてはブラウン管が主流だったが、薄型で軽量の液晶やプラズマへの移行が進み、現在は液晶が主流になっている。かって、日本企業は液晶の市場で主導権を握っていたが、90年代に入り激しい価格競争で韓国や台湾の企業にシェアーを奪われた。
 
液晶に代わる次世代ディスプレーとして注目されている表示装置が、有機ELディスプレーだ。有機ELは、電圧をかけると赤や青、緑に発光する有機物を使っている。液晶よりも省電力で高画質と言った特徴がある。しかし、液晶に比べ高価格で寿命が短い欠点がある。
 
最近では、スマートフォンなどに有機ELディスプレーが搭載され始めた。一方、プラズマディスプレーはパナソニックが推進していたが、液晶陣営に押されて2013年にテレビ用のパネルから撤退した。
 
先日パナソニックは、2枚のガラスを張り合わせて内部を真空にした断熱ガラスを開発したと発表した。プラズマディスプレーパネル技術を転用し,厚さ6mmの薄型としては業界最高クラスの耐熱性能を実現した。用途の一例としては、スーパーやコンビニなどのショーケースで庫内の冷却を減らし、ガラス表面に結露防止のヒーターを取り付けることが不要になる。今後は住宅用にも用途を探すようだ。