かくれ里

日曜日, 8月 06, 2023

核兵器廃絶について

 

78年前の8月6日に僕は、広島県呉市に住んでいた。この日の朝、アメリカ軍の爆撃機が投下した一発の原子爆弾(リトルボーイ)によって、広島市民14万人が犠牲になった。続く8月9日には、長崎市にも原子爆弾(ファットマン)の投下によって、多くの死傷者が発生した。

 さらに、広島でも長崎でもキノコ雲が発生。その熱気が上空で冷やされ「黒い雨」が降った。この雨に打たれた人たちも二次的な被爆者となった。

 その後、世界各地で紛争や小競り合いか繰り返されているが、核兵器を実際に使用した記録はない。しかし、現在世界には1万発以上の核弾頭が存在する。その内の90%をロシアとアメリカが保有する。ウクライナ戦争では、ロシアが戦術核の使用をちらつかせているが、絶対にあってはならないことだ。

 核軍縮を目的にした国際的枠組みとして、「核兵器の不拡散条約(NPT)」が1970年3月5日に発効している。国連は、この条約の運用状況を検討するため、5年に一度、ニューヨークの国連本部において「NPT運用検討会議」を開催している。