かくれ里

日曜日, 2月 11, 2007

幻の魚 アラ



 木津市場で仕事をされているお客さんから、立派な「しまあじ」を1尾戴いた。我流で3枚におろす積りで捌いたら、5枚にも6枚にもなって、あらのようになってしまったので、鯛のあら煮の要領で煮付けたら、鯛よりおいしかった。

 あらと言えば、アラと呼ばれる魚があるそうだ。調べてみたら、知る人ぞ知る高級魚のクエのことだとわかった。この魚は1日の大半を岩場で暮しているため大量に捕れません。従って、キロ1万円という高値で取引きされるそうです。

 アラ(クエ)は気圧の低い海上に釣り上げられると浮き袋が膨らんで死んでしまうので、釣りあがった瞬間、細い管を刺して余分な空気を抜かねばならず、漁師は釣り上げてからも緊張の連続です。

 生態系の上位に位置するこの魚は、海底の岩場のくぼみに生息し、近づいた小魚やイカ、時にはイセエビなどを食べて育ちます。元々数が少なく、生態も解明されていない謎の多い魚だそうだ。