かくれ里

土曜日, 8月 16, 2008

プラネタリューム


 中之島にある大阪市立科学館へ行ってきた。開館は1989年で、前身は四ツ橋にあった電気科学館である。ここでは、直径26.5mのドームでのプラネタリューム・オムニマックスによる天体ショーを見ることができる。2004年からは、全天デジタル映像装置を組み合わせた次世代の施設となっている。

 プラネタリュームで天体を見るのは、電気科学館で何度か見て以来である。この科学館に来るのも始めてであった。実は、今日の目的は他にあった。ヨーロッパアルプスのアイガー北壁を登攀する実写の映像を見るためである。上映は11時から始まったが、26.5mのドームスクリーンいっぱいに映し出されるオムニマックス映像は、臨場感あふれる素晴らしい映像だ。挿入されている音楽も映像の魅力をより引き出している。上映時間は約40分の作品だった。

 同じホールで行なわれる天体ショーは、映画と1時間交代に行なわれているが、土曜日なので子供ずれの家族が多く来ていて2時間待ちだった。待ち時間の間に科学館の中の展示場を見学して回った。4階は宇宙に関する展示とその発見から歴史がわかる展示内容だった。3階は身近な化学と題して鉱物、プラスチック、繊維、生薬と合成薬などの展示をしてあった。2階は親子で科学するコーナー。1階は電気とエネルギーをテーマにした展示で、「学天則」と名づけられた東洋初のロボットも展示されていた。

 プラネタリューム鑑賞は14時から始まった。こちらは,大阪で見える今夜の星空が映し出され、学芸員のユーモアを交えた説明や問いかけに子供たちは大きな声で答えていた。僕は先ほど見たアルプスの映像が脳裏から離れず、説明を聞きながらうとうとしていた。一緒に行ったTさんも同様のようだった。

 大阪市は、今日訪れた科学館のほかにも、様々な文化施設を運営しているが、入館料や観覧料などは比較的安く設定されている。しかも、大阪市民であれば65歳以上は無料だ。大阪市は赤字財政の中でも文化関係に大きな予算を組んでくれている。市民としては大いに利用すべきであろう。