脱レアメタル
先端産業には欠かせないレアメタルだが、わが国は、ほぼ総量を輸入に頼っている。しかし、輸出国の産業発展に伴い、自国で使用を始めるなどの要因で、供給が不安定になって価格も高騰している。これに対応するため、備蓄を促進したり、代替材料の開発も急ピッチで進められている。
レアメタルとは31種類の非鉄金属元素の総称で、ニッケル、クロム、リチューム、コバルト、チタン などが良く知られている。
産業上、必要ではあるのに、大量に入手することが困難な理由として、① 埋蔵量が少ない。② 特定の国や地域でしか産出しない。③ 大量に産出するが、純度が低いなどである。③の例としてチタンがある。生産量は年間9万トン余りあるが、精錬にコストがかかるため高値になる。シリコンやマグネシュームも同様だ。
このような理由から、レアメタルへの依存度を低減する試みを模索している。日本には、製品やスクラップの形でも レアメタルを備蓄している。いわゆる「都市鉱山」である。都市鉱山に埋蔵されているレアメタルのリサイクルは、先端産業の安定や、自然破壊の抑制、公害の低減、という観点からも注目されているようだ。
0 Comments:
コメントを投稿
<< Home