かくれ里

土曜日, 2月 21, 2009

かんぽの宿


 かんぽの宿の売却問題が話題になっている。かんぽの宿は、郵政民営化までは簡易保険の加入者を対象にした割安で宿泊できる保養施設だった。建て前は、簡易保険加入者の福利厚生増進が目的の宿とされていたが、郵政省幹部の天下り先確保目的のためでもあったようだ。2007年10月に民営化されてからは、旅館業法に基づいて日本郵政㈱が運営する旅館・ホテルとなった。

 かんぽの宿の事業は、年間40億円の赤字を出していたこともあり、オリックス不動産に109億円で一括売却すると発表した。しかし、これには国民が納得しないとして、鳩山総務大臣がクレームをつけた。その後の調査で、入札手続きに問題が判明して、日本郵政はオリックス不動産への一括売却は断念した。

 かんぽの宿事業が赤字経営になる原因は、親方日の丸の経営体質にある。高給取りの役員が多く、食事から保安警備まですべてを外部委託しているからだ。国民にとっては、サービスがよくて割安で利用できる宿泊施設があるのは嬉しいが、ずさんな経営のために税金を使われたのでは困る。

 日本郵政株式会社法では、2012年9月までに廃止・売却が義務付けられているので、今後は施設ごとの売却を視野に入れて、再検討を行うことにしているようだ。

4 Comments:

At 2/22/2009 10:29 午前, Anonymous 匿名 said...

もともとかんぽの宿は独立採算の簡易保険事業の利益で建設・維持・運営していた施設で、税金は使われていません。
親方日の丸の経営体質ではありません。

 
At 2/22/2009 9:43 午後, Blogger 慶喜 said...

匿名さんへ

 国会での質問などを聞いて、良く調べずに書いてしまいました。庶民が気楽に宿泊できる、このような保養施設は必要だと思います。できることなら赤字体質を改善して継続してほしいと思っています。

 
At 2/23/2009 12:21 午前, Anonymous 匿名 said...

すこしきつい書き方でした。
残念ながら郵政民営化法でかんぽの宿の破棄、売却が決められてますので、保養施設としての利用価値はなくなります。
売却先で経営存続となっても、ただの宿泊施設としてですし、それなりの利用費用が必要となるでしょう。
残念なことです。

 
At 2/24/2009 9:36 午前, Anonymous 匿名 said...

匿名さん、コメントありがとうございます。

 子供が小さい頃、国民宿舎や国民休暇村を利用してよく家族旅行をしました。簡易保険に入っていますが、かんぽの宿は利用した事はありませんでした。

 売却先の宿泊施設が、健全な経営をする保養施設としての位置づけをされるのであれば、税金が投入されてもしてもいいのではないかと思うのですが。

 

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