三種の神器
昭和30年代前半、白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫が「家電 三種の神器」として宣伝された。日本経済が急成長をはじめた時期である。僕は、この頃から家電業界に携わっている。昭和34年には、ご成婚ブームで白黒テレビがよく売れた。
昭和40年代に入って、カラーテレビ、クーラー、自動車が「新 三種の神器」として宣伝されだした。最近になってからは、デジタルカメラ、DVDレコーダー、薄型テレビが、「デジタル三種の神器」と呼ばれているようだ。低炭素革命の項で書いたように、太陽光発電、電気自動車、省エネ家電をこれからの三種の神器にしようとしているようである。
本当の意味の三種の神器とは、神代の時代の天孫降臨の折に、天照大神から授けられた「鏡」、「剣」、「玉」を、日本の歴代天皇が継承してきた宝物である。
白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫の「家電 三種の神器」の時代から50年以上過ぎたが、日本の社会は大きく変貌した。そして豊かになった。しかし、人々の心は貧しくなったように思えて仕方がない。50年前は、さほど豊かではなかったが、日本人は思いやりのある人が多かった。昭和30年代が懐かしい。
2 Comments:
<人々の心は貧しくなったように思えて・・・>
まったく同感です。
親が子を、子が親を殺戮・・・。
身内どうしですら、この有様。
まして、カネ儲け主義が闊歩し、そのツケだけが残った。この始末もせねばならず・・・心の負債も残った。
やりきれないが、何とかせねばならぬ。せめて、心の借金だけは、返したいものですね。
スターアニスさん、おはようございます。
昭和30年代のことを知らない人たちが、現代の社会を担うようになった今、われわれの世代も元気を出して、何らかの形で社会に貢献する事が必要ではないかと感じています。
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