お彼岸
暑さ寒さも彼岸までと言われるが、今年は秋の彼岸に入っても暑い日が続く。今日は彼岸の中日で秋分の日だ。国民の祝日に関する法律ではこの日は、「先祖を敬い、亡くなった人を忍ぶ」とある。
彼岸(ひがん)とは、煩悩を脱した悟りの境地のことで、煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸」(しがん)に対して向こう側の岸のことだと、辞書には書いてある。
浄土系のお寺で彼岸の期間法要を続けるのは、太陽が阿弥陀如来の浄土のある真西に沈む。つまり、阿弥陀浄土を観じ、迷っている者を進むべき道に導くためである。
明治維新は武家の政治を終わらせ、近代民主国家への道を開くものだったが、宗教界にも大きな変革があって、昭和22年までは、春・秋のお彼岸は、春季皇霊祭・秋季皇霊祭として祭るようになっていたそうだ。
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