アフガニスタン情勢(その四)
「アメリカ史上最も長い戦争」と呼ばれた軍事作戦に幕が降りた。この20年の間、アメリカ歴代4つの政権は何を目的で戦ってきたのだろうか。
アメリカの中枢を襲った同時多発テロ事件をアルカイダの犯行と断定した当時のブッシュ政権は、タリバンがアフガニスタンにアルカイダを匿っているとして兵力を展開した。
アメリカ本土への脅威を取り除くとした当初の目標は一応達成したが、軍や警察の育成、民主的な国づくり等の支援が多岐にわたり、駐留が長引く原因となった。
これまでに、アメリカがアフガニスタン政府軍に供与した大量の武器の多くがタリバンの手に渡っている。アメリカ兵士2400人以上の人命と、莫大な資金を投じ、民主的な国つくりへの努力は水泡に帰した。タリバンは壊滅どころか再び権力を把握した。アフガニスタンの今後は如何に。
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