かくれ里

水曜日, 7月 02, 2025

方丈記

 

      方丈記』は鴨長明による鎌倉時代の随筆。日本中世文学の代表的な随筆とされ、『徒然草』『枕草子』とならぶ古典日本三大随筆に数えられる。 

   『方丈記』の書き出しの部分は知っていた。すなわち、「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にはあらず、よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し」とある。 

 晩年に鴨長明は、京の郊外・日野に、一丈四方の小庵をむすび隠棲した。庵に住みつつ当時の世間を観察し書き記した。

『方丈記』の中で鴨長明は、都で発生した大火、竜巻、大地震などの天変地異に関する記述を書き連ねており、歴史資料としても利用されている。