かくれ里

水曜日, 3月 15, 2006

たかばたけ茶論


 春日大社の南側に位置する高畑は重厚な塀が巡らされた趣きのある社家町である。ここは志賀直哉がこよなく愛した場所でもあり、その旧居も保存されている。

 以前、この町にある喫茶「たかばたけ茶論」へ連れて行ってもらったことがある。ミモザやヒマラヤ杉の茂る広い庭園が開放されていて、一味違った古都奈良の雰囲気が味わえる。この庭で頂くコーヒーは格別の味がする。

 桜の花が咲く頃には、黄色いポンポンのようなミモザの花が見られると聞いていたので、その季節に一度訪れてみたいと思っていたが、今年は実現できそうだ。

 数年前、仕事の仲間と桜井から天理までの「山ノ辺の道」を歩いた。今回は天理から奈良までの「北山辺ノ道」を歩くことに決めた。この折に「たかばたけ茶論」にも立ち寄る積もりだ。花の咲く時期を見定めて日程を決めよう。