李下に冠を正さず
知人より表題のような言葉を含むメールを戴いた。公の場で恥をかかないようにとの心遣いである。ありがたいことだ。中国の故事と思われるこの言葉の意味が知りたくてネットで検索してみた。
漢代の初期の詩『君子行』より 『君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠』と言うのがある。現代語訳は、『君子たるものは、人から疑いを招くような事を未然に防ぎ、嫌疑をかけられるような振る舞いはしないものだ。(取ろうとしていると勘違いされぬように)瓜(うり)畑の中で靴を穿(は)くような仕草をしたり、李(すもも)の木の下で冠をかぶりなおしたりはしないものだ』と書かれていた。すなわち、他人から嫌疑を受けやすい行為は避けるようにせよとの意のようだ。
漢詩とか故事成語には門外漢の自分だが、ネットのサイトを読んでいると結構楽しい。中国史をひも解いてみるのも面白そうだ。何にでも興味は示すのだが、いつも中途半端に終わっている。今度もどうなるか分からないが、やってみよう。
1 Comments:
中国史、意味が深くて面白いですね。わたしも昔、「采根譚」を買って読み始めてみたものの途中でギブアップ。でもその中に、
「鳥飛びて風あるを知る、魚泳ぎて水あるを知らず」
って、あったのを覚えています。
最近では、横山光輝の中国史マンガにはまっていて「項羽と劉邦」「三国志」などを古本屋・百均などで欠けた号を探し歩いております。
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