かくれ里

月曜日, 4月 30, 2007

ブラウン管テレビは何処へ


 2011年のデジタル放送への完全移行と低価格化が進んで、テレビの売れ筋はブラウン管式から液晶やプラズマの薄型に変わってきている。買い替えが進むにつれて廃棄されるブラウン管式のテレビの台数は増加の一途をたどっている。

 ブラウン管式テレビは家電リサイクル法でリサイクルが義務付けられているが、その6割以上がガラスで出来ている。このガラスには有害な鉛が含んでいるため、再度ブラウン管テレビには使えるが他のガラスには簡単にリサイクルできない。

 すでに国内ではブラウン管テレビの製造はしていないので、使い道のないブラウン管ガラスは、アジア諸国などへ、ブラウン管テレビの原料として輸出されているが、その量も年々減っている。

 行きつくところ、ブラウン管テレビの便益を受けた消費者やメーカーなどの関係者が、最終処理費用のコストをしっかり負担し、何らかの使い道を見つけるしかないだろう。