かくれ里

日曜日, 12月 09, 2007

屏風 日本の美



 大阪市立美術館に於いて表題のような特別展が開催されている。以前から天野山金剛寺にある「日月山水図屏風」のことは知っていたので一度実物を見てみたいと思っていたが、今回それも展示されていると聞いたので、Tさんを誘って観に行って来た。

 展示品は国宝2点、重要文化財22点 海外からの里帰り作品18点を含む100点の屏風を見ることが出来た。豪華な色彩を施されて物から、墨の濃淡を用いて描かれたシンプルな物など、さすがに見事なものばかりだった。 

 屏風は風をよけたり視線をさえぎる調度品として日本の生活空間の中で利用されてきた。又、大きな画面を持ちながらもコンパクトに折りたたむことが出来るので移動も簡単で、宮中儀礼初め貴族や将軍家の婚礼調度として、当時の最高の絵師によって新調されていたようです。さらに、金屏風などは、中国や朝鮮、欧米諸国にも贈答品として届けられていたようで、ヨーロッパでは「BIOMBO(ビオンボ)」と呼ばれ、今日でもスペイン語やポルトガル語で使われているそうです。

 美術のことについては無知な自分ではあるが、目の保養のためにも、たまにはこんな機会があっても良いのではなかろうか。

2 Comments:

At 12/10/2007 5:39 午後, Anonymous 匿名 said...

目の保養になりましたね。
日本の美、風避け、視線避け、の調度品、また装飾品として日本ならでは屏風文化ですね。

今まで、屏風の前に立ったり、座ったりしたのは、どんなときだたのかなぁ、と思い出しています。
でも、国宝・重文を後ろにしてはなかったですが・・・。

 
At 12/10/2007 9:48 午後, Blogger 慶喜 said...

スターアニスさん、早速コメントありがとうございます。

この催しは12月16日の日曜日まで行っていますが、次の日曜日は最終日なので込むだろうと思って昨日にしました。昨日はそんなに混雑していなくてゆっくり鑑賞することが出来ました。

 

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