かくれ里

木曜日, 3月 13, 2008

「きぼう」


 宇宙に『日本の家』ができる」と言って、土井隆雄さんはスペースシャトル「エンデバー」に乗り込んだ。打ち上げ後順調に飛行して、今日は地上から400km離れた地球周回軌道上にある国際宇宙ステーションとドッキングした。

 国際宇宙ステーションは、日本を含む世界15ヶ国が協力し、2010年の完成を目指して建設を進めている。目的は、宇宙環境を利用する為のさまざまな研究や実験を行う為の巨大な有人施設である。

 日本からも、この宇宙ステーションに、実験棟の「きぼう」を建設することになっていて、今回の飛行でその一部が搭載された。明日は、土井さんたちが、ロボットアームを使っての「きぼう」の組み立てを始める。

 「きぼう」の建設は、巨額の経費を投じた大型プロジェクトだ。将来は日本人宇宙飛行士の長期滞在を計画している。問題は、「きぼう」の建設費にこれまで7千億円近くかかっている。今後も運営費その他で大きな出費が必要だ。これだけの巨費を投じるからには、社会に役立つ形での成果をあげねばなるまい。