かくれ里

月曜日, 2月 11, 2019

ベネズエラ情勢2


先日ベネズエラの情勢について書いた。ベネズエラは世界一の石油埋蔵量を誇り「地上の楽園」とも言われた国だったが、現在はハイパーインフレになっている。昨年のインフレ率は100万%を越えたそうだが想像がつかない。
 
 国内では、食料や衣料品が不足し、300万人ほどの難民が発生、コロンビアやブラジルなどの周辺国に逃げているようだ。過去のハイパーインフレの例は共産・社会主義体制の崩壊に伴って生じたものがほとんどで、ベネズエラも例外ではない。
 
 1999年に誕生した前大統領のチャベツ政権は、格差是正を目標にして「新しい社会主義国家」を目指し、豊富な石油収入を財源として、猛烈なバラマキ政策を実施した。2013年にチャベツ氏の死亡に伴いマドゥロ副大統領が引き継いだ。
 
 しかし、経済は完全に破たんした。ベネズエラには「二人の大統領」がいると言う異常事態になった。二人の大統領に世界も割れている。ベネズエラの政治経済の混迷がさらに深まることは避けられないだろう。