かくれ里

水曜日, 4月 14, 2021

汚染水と処理水

 

福島第一原発の事故で汚染された水が毎日140トン出続けているそうだ。これが汚染水だ。汚染水に含まれる放射線物質は「ALPS」という装置で取り除いている。放射線物質のほとんどを取り除いた水が処理水だ。

 しかし、これまで、この処理水の処分方法が決まっていなかったため保管し続けなければならなかった。現在、1000基を超えるタンクが福島第一原発敷地内にあるが、間もなく限界がきているようだ。

  政府は、処理水の処分方法について、事故直後から検討してきているが、処理水に残っている「トリチューム」の値が基準値を下回るまで十分薄めてから海に放出することを決定した。

 だが、地元の反対は根強く、漁業関係者は反発している。今後、処理水を海洋に放出するとしても2年程度かかる見通しだ。そして、2年後に放出が始まっても、すべての処理水を放出し終えるには30年以上かかるという試算もある。