かくれ里

月曜日, 5月 10, 2021

ロケット残骸の落下

 

4月29日に中国が打ち上げた宇宙ステーション建設のためのコアモジュールは、地球を回る軌道への投入に成功した。

 通常、星打ち上げ用のロケットの多くは多段式で、まず1段目のエンジンを噴射して飛び、使い終わったら切り離して2段目エンジンで飛ぶ、といった方式で飛んでいく。そのため軌道上には上段のロケットと衛星のみが軌道上を回る。

 今回中国が打ち上げに使用したロケットも軌道上をしばらく回ってやがて大気圏に再突入するのだが、このロケットの機体が非常に大きいため、再突入時の加熱ですべてが燃え尽きず、一部が地表にまで到達する恐れがある。

 NASAの関係者からは、「宇宙開発を行う国は、宇宙物体の大気圏再突入が地上の人々に及ぼすリスクを最小限にする一方、運用の透明性を最大限に高めなければならない」と発表した。中国側の発表によると、ロケットの残骸は、9日11時24分(日本時間)に大気圏に再突入し、その残骸はモルディブ諸島西方の海上に落下したようだ。