水素が脱炭素社会を支える
地球温暖化対策推進法の基本理念として「2050年脱炭素社会の実現」を目指すことになった。そして、2030年には温室効果ガスを46%削減するといった目標が打ち出されている。
脱炭素社会を実現するには、CO2を出さない再生可能エネルギーを増やしていく必要がある。しかし、太陽光や風力などの再エネの割合が増えると電力供給が不安定になってしまう懸念がある。
そんな中で、「水素」が注目されている。水素は燃やしても二酸化炭素を出さないクリーンエネルギーだ。燃料電池車と呼ばれる自動車は水素と空気中の酸素を反応させて走るが、CO2は出さない。この逆に、水に電気エネルギーを与えて電気分解することで水素を作り出すこともできる。
再エネの発電量が需要より多い時は、その余った電気を使って水素を作り貯めておく。逆に再エネの発電量が足りないときはためておいた水素で発電する。つまり、水素を利用することで「電気を貯める」役割としても注目されているのだ。脱炭素社会に向けて注目されている水素だが、今後グローバルな再エネ供給網を作っていく一つの流れではなかろうか。
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