かくれ里

土曜日, 10月 22, 2022

キジョラン

 

 キジョランは南方系の木質になるつる植物で、アサギマダラの幼虫の食草である。キジョランの果実は楕円形で13―15cmになりつるからぶら下がる。

 冬が近づくと実ははじけて中から綿毛が飛び出す。種子につく長く白い冠毛を、髪をふり乱した鬼女にたとえて名前が付けられた。

 アサギマダラは長距離飛行する蝶としてよく知られていて、冬は日本の暖地で越冬する。キジョランの葉に卵を産みつけられ、幼虫はこの葉っぱを食べて成長する。

 キジョランは有毒な乳液を出すが、アサギマダラの幼虫は葉脈に溝状の食跡をつけ、乳液の分布を止めてから葉を食べる。