かくれ里

水曜日, 12月 27, 2023

なんてん

 

なんてんは「難を転じて福をもたらす」として、縁起の良い木とされている。鉢植えにしたものを正月の飾り物としたり、安産祈願の贈り物にもされている。実の赤い色にも厄除けの力があると信じられ、江戸時代後期から用いられるようになったと聞く。

 常緑広葉樹の低木で、樹高は3mぐらいが一般的だ。本州以西の山地に自生し、観賞用の庭木として玄関前などに植えられている。

 乾燥させた実は薬用として用いられ、南天実(ナンテンジツ)として咳止めの医薬品とされている。葉は南天葉(ナンテンヨウ)という生薬で、解熱、鎮咳などの作用があるようだ。

 平らに広がった複葉の感じが見栄えすることから、料理のあしらいにも好まれる。余談だが、今日12月27日の誕生日の花は「なんてん」だ。花言葉は「福をなす/よき家庭」。