かくれ里

日曜日, 10月 06, 2024

京山幸枝若

 

今年7月に重要無形文化財保持者(人間国宝)に6名が認定された。その中に浪曲界から「二代目京山幸枝若」が認定された。浪曲界からは初の人間国宝となる。 

彼は1954年生まれで70歳。1974年、初代京山幸枝若に弟子入りし、京山福太郎を名乗った。2004年に二代目京山幸枝若を襲名した。初代幸枝若は実の父親だが、いろんな事情で成人するまでは別々の人生を歩んでいたようだ。 

衰退の一途をたどる浪曲界だが、1960年代には浪曲の人気は非常に高く、ラジオからは毎日のように浪曲が流れていた。 

1960年当時、新世界の通天閣の傍には浪曲の常設小屋があった。勤め先の用事でこの劇場に行くことが多かったが、浪曲師のお客も何人かあった。初代京山幸枝若さんにはオープンリールの録音機を買ってもらったと記憶している