かくれ里

月曜日, 8月 06, 2007

広島原爆の日


 広島は今日、62回目の「原爆の日」を迎えた。平和記念公園での記念式典には、被爆者や遺族たち約4万人が参列した。広島市長は、平和宣言を読み上げ、「米国の誤った政策にはノーと言うべきだ」と、政府に注文をつけた。子供の代表も、「平和な世界を作るためにやさしさと強さが必要だ」と訴えた。

 昭和20年8月6日、広島市に投下された一つの爆弾によって、一般市民十数万人が死亡し、都市が壊滅した。これは都市を対象とした爆撃としては史上最大規模のものだ。


 当時僕たち家族は、3月14日の大阪大空襲で被災し、父の仕事先の広島県安芸郡(今は呉市に編入)に疎開していた。8月6日の朝には騒がしい人声で起された。物心付いた頃の僕だったが、裏山の上の大きな『きのこ雲』をはっきりと覚えている。これが原子爆弾だった。
 

 爆心地から相当離れていたので直接の被害は無かったが、偶々用事で広島市に行っていて、被爆された近所の知人があったと母から聞いたことがある。疎開先には6年間住んでいたが、その後の広島は、悲惨な目に会いながらも良くここまで復興できたことと思う。