かくれ里

金曜日, 7月 11, 2008

不法投棄


 ハイキングの途中で林道脇に冷蔵庫などの電化製品が不法投棄されているのを見かけることがある。廃棄物処理法に違反した行為であるが、近年、処理費用が高騰していることから、悪質処理業者による不法投棄が増えているようだ。

 不法投棄されている物の大部分は建築廃棄物だが、法律では,廃棄した者の責任だけではなく、適正な監督を怠った事業者(排出者)に対しても撤去などの措置命令や罰金が課せられることになっている。

 先日、天然記念物に指定されているサンショウウオの生息場所の近くの沢に大量に不法投棄された建築廃材が見つかったというニュースが報道されていた。不法投棄の回復には多額の費用が必要だが、その費用を当事者に求めることは殆ど不可能で、結局は税金を使わざるを得ない。従って、不法投棄を早急に見つける監視体制が必要なのだ。各自治体では、警察とチームワークを組んで、産廃Gメンを設置したりして対策が行われるようになってきた。

 大掛かりな不法投棄は行政に任せるとして、我々個人は、ポイ捨てはやめなければならない。「ポイ捨て」などと言われて犯罪意識が低い場合があるが、これも不法投棄であって廃棄物処理法違反である。不法投棄防止は一人一人の意識が大事なのではなかろうか。