かくれ里

火曜日, 9月 18, 2012

浄瑠璃寺


僕の好きな寺社の一つに、浄瑠璃寺がある。現在の本堂の建立は12世紀初めと伝えられているが、このお堂には9体の阿弥陀如来像が安置されている。この発想は「九品往生」(くほんおうじょう)思想に由来する。極楽往生の仕方には、仏の教えを正しく守る者から、極悪人まで9つの段階があるという考えからである。
 
浄瑠璃寺と言う名前にひかれて初めて訪れたのはもう10数年前になる。その後、何度も訪れている。昨日は近くの瓶原(みかのはら)地区を8人で歩いた。ここには奈良時代の一時期、都(恭仁京)があったところで、恭仁京跡に駐車して、海住山寺や恭仁神社などを巡って、帰路浄瑠璃寺に立ち寄った。
 
いつものように、国宝の本堂に安置された、これも国宝の9体阿弥陀如来坐像をお参りした。そこへ若者の団体が入ってきた。あとでわかったのだが、若者たちは、多摩美術大学の学生たち一行だった。
 
我々は、池を巡って本堂の向かい側の三重塔を拝観した。この三重塔も国宝に指定されていて、薬師如来像(重文・秘仏)が安置されている。御開帳の日ではなかったので秘仏を見ることは出来なかったが、このお寺へはこれからも何度も訪れることになるだろう。