かくれ里

火曜日, 10月 02, 2012

エンマコオロギ


鳴く虫の代表と言えばスズムシだろう。よく茂った草むらに棲んでいるが、それほど多くなく野生のものはめったにお目にかかれない。飼育が容易なので鳴き声を楽しむために江戸時代から飼育がおこなわれている。
 
スズムシほど珍重はされないが、身近な虫にエンマコオロギがいる。コオロギ亜科の中でも群を抜く美声である。その鳴き声も古くから観賞の対象となってきた。
 
エンマコオロギのオスの成虫は、前翅を立ててこすり合わせ、「コロコロリー」とも「キリリリー」とも聞こえる鳴き声を出す。通常の鳴き声は長く伸ばすが、オス同士が遭遇し争う際は、「キリリリッ」と速く短くなる。
 
夏の暑い時期には夜しか鳴かないが、秋が深まり気温が下がると昼間でも鳴くことがある。