東大寺の修二会
東大寺の修二会の本行は、お水取りとしてよく知られている。3月1日から14日までの2週間の間、二月堂の本尊十一面観音に、練行衆と呼ばれる僧が懺悔し、天下泰平、五穀豊穣を祈る行事である。
錬行衆と呼ばれる11人の僧侶は、12月16日の早朝に発表される。3月1日から本行に入るが、世間の火は一切使わず、火打ち石で火をおこし火種とする。扉の閉ざされた堂内での行は想像を絶する。
修二会の行事の起源ははっきりしていないが、奈良地方の古寺で昔から行われていた。薬師寺の修二会は花会式として知られている。法隆寺や長谷寺でも行われるが、いずれも本尊に対する懺悔告白であるそうだ。
僕は、東大寺二月堂へは何度か行っている。しかし、修二会の行事はテレビなどでは知っているが実際に見たことがない。一度お松明の火の粉を浴びてみたいものだと考えたりもしているのだが。
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