かくれ里

木曜日, 2月 20, 2014

貞観彫刻



年前にお客様から頂いた「原色日本の美術」全集を最近読み始めている。国宝級の仏像等が網羅してあるがどれも素晴らしい。第5巻は「密教寺院と貞観彫刻」で平安時代初期の仏像や建築物をうつした写真が満載だ。
 
僕は仏像にはそんなに興味がなかったが、貞観(じょうがん)彫刻と言われるこの頃の仏像には引かれるものがあった。中でも気になったのが慈尊院の木造弥勒仏坐像(添付画像)である。
 
長年、秘仏として伝えられてきたため、光背、台座も当初のままだ。開扉は21年に一度とされている。学術調査が行われたのは戦後の事であり、昭和38年に国宝に指定されている。
 
 21年に一度の開扉は空海の命日の21日にちなんでいるのだが、今年がその年に当たっているそうだ。慈尊院へは高野山町石道を歩いた時等に何度か訪れている。もしこの仏像が拝顔できるのならもう一度訪れたいものだ。