魔境現象
古墳から出土した古代の鏡「三角縁神獣鏡」にレーザー光線を当てて測定し、3Dプリンターにより、精巧に復元した鏡に光を当てると、裏に描かれた文様が映し出される現象を京都国立博物館の研究グループによって確認された。
この現象は「魔境現象」と呼ばれ、鏡にごく薄い部分と厚い部分があると、反射面にわずかな凹凸が出来て、その現象が起きるとされている。
「三角縁神獣鏡」は3世紀ごろに造られた直径20センチ前後の青銅製の丸い鏡で近畿地方を中心に500枚余り出土している。古代の権力者はこの現象を利用して権威を高めていたのではないかと言われている。
江戸時代には、隠れキリシタンの人たちが.この現象でキリストの像などを映す鏡を信仰に使っていたと伝えられている。
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