日立が健闘
日立製作所の業績が好調だ。来年3月期の営業利益の予想が5800億円の黒字と発表された。これは2年連続の最高記録となる。今やトヨタと並んで日本経済の顔になっている。
リーマンショック後の8000億円の最終赤字の企業とは思えぬ復調ぶりだが、それには鉄道部門の躍進がある。食い込むことが不可能と言われていたヨーロッパ市場でイギリスへの1兆円規模の車両の導入を果たしている。
日立の強みは、車両の納入だけではなく、信号・中央指令や座席予約・発券システムなどの鉄道事業すべてに関わるソフトも納入可能だ。こうしたすべてのシステムの導入が可能な企業は世界中で日立だけのようだ。
鉄道事業は中国が安値攻勢で世界一位の売上高を上げていたが、ここに来て海外進出の出足が鈍っている。こうした中で日立の躍進は目を見張るものがある。日立は日本企業の復活の象徴だが、今後も過去最高の業績を更新出来るだろう。
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