かくれ里

金曜日, 11月 07, 2014

オバマ大統領の大敗北



アメリカの中間選挙で、上院も下院も州知事もすべて共和党が多数を占めることになって、後2年の任期を残して民主党オバマ政権は完全に敗北した。今後、議会運営が難しくなると同時に、世界政治に対する影響力も低下することになった。
 
オバマ氏の支持率は40%と過去最低水準に低迷しているが、決断力と実行力のなさがアメリカ人を失望させているからだ。アメリカはこれまで世界の警察官として紛争が発生するたびに強い軍事力で抑え込んできていた。
 
しかし、アメリカはもはや世界の警察官ではなくなった。足元を見たロシアのプーチン大統領は、クリミア半島をウクライナから奪還した。中東では、イスラム国が台頭してきた。オバマ大統領は空爆を開始したが地上軍は送らないと言っているので、紛争を抑えることは無理だろう。
 
アメリカ国内でも、予算案も赤字国債発行の限度をあげる法案も、共和党の反対にあって四苦八苦している。オバマ大統領は経済は好調だとして支持を求めたが、貧富の差が大きくなっただけで、オバマ氏の支持層の低所得者層からはそっぽを向かれてしまった。