かくれ里

金曜日, 11月 21, 2014

炭素繊維



炭素繊維と言えば、ゴルフのシャフトや高級な釣り竿に使われているのは良く知っているが、現在この炭素繊維は、航空機産業や自動車産業での需要が圧倒的に多くなっている。東レの炭素繊維部門は、ボーイング社との間で、今後10年間で1兆円にのぼる供給契約を締結したそうだ。
 
炭素繊維は、重さが鉄の4分の一で強度が10倍以上の素材だ。唯一の欠点は値段が高いことである。しかし、ここにきて、航空業界が積極的に炭素繊維を使用し始めた。何しろ軽い炭素繊維を使えば燃料効率が良くなるからだ。

今や、ボーイング社もエアバス社も炭素繊維なしでは新型航空機の開発は不可能になった。炭素繊維の業界では東レの技術力は特に優れており、新たにアメリカに新規工場を建設して意欲的な計画を立てている。

今後は自動車への需要も期待できる。特に燃料電池車の様な高価格な車種には導入されるだろう。将来は高級車種の殆どに炭素繊維が使われるだろう。東レの15年3月期の営業利益は、1300億円を見込んでいるが、実際にはそれより上回るだろうと言われている。