かくれ里

火曜日, 10月 20, 2015

オバマ大統領の決断



アメリカのオバマ大統領の任期は一年あまりを残すだけとなった。イラク戦争を批判して就任したオバマ大統領は、アフガニスタンが「テロとの戦い」の主戦場だとして、任期中にこの戦争を終わらせることを公約してきた。

ところが、アフガニスタンの治安情勢は一向に好転していない。今も1万人近いアメリカ軍兵士を駐留させて、アフガニスタン軍の訓練や支援を行っている。

その上、最近、過激派組織のISがアフガニスタンにも活動の範囲を広げつつある。アメリカ軍がこのまま撤退してしまえばISに付け入るすきを与えてしまう。オバマ大統領は完全撤退の計画を事実上断念した。
 
任期中にこの戦争を終わらせることを公約にしていた大統領にとっては苦渋の選択だっただろう。当然公約違反を批判する声は上がるだろうが、今の情勢はそれだけ深刻と云うことなのだろう。