かくれ里

火曜日, 5月 10, 2016

フィリピン大統領選


フィリピンの大統領選挙は昨日投票が行われ、開票の結果、南部ダバオの市長ドゥテル氏が大勝したと報道されている。この人は、「大衆受けする過激な発言」をすることで「フィリピンンのトランプ」というあだ名もついている。

ドゥテルテ氏は元は検事で、ダバオ市の市長を30年間も務めていたそうだ。かなり強引なやり方でダバオ市の治安の回復を図ってきた。フィリピン全体の治安もよくないので、国の治安を回復させてほしいという有権者の本音をうまく支持に結びつけてきた。

問題は、これから日本との距離感がどうなるかだろう。今のアキノ大統領は、南シナ海の問題で中国を強くけん制してきた。日本やアメリカとの連携も強化され、フィリピンは急成長を続ける新興国になった。

しかし、急成長の恩恵は地方にまで行き渡っておらず、格差は犯罪の温床となり、治安や失業の問題が深刻になっている。国民は現状を大きく変える政治に期待しているのだろうが、今後フィリピンの政治がどのように様変わりするのかを注目する必要があるだろう。