かくれ里

金曜日, 9月 23, 2016

ブラジル経済の行方


オリンピック、パラリンピックが無事終わったブラジルでは、弾劾裁判で失職したルセフ氏に代わって副大統領のテメル氏が大統領に就任した。今後はテメル新大統領の下で、ブラジル経済の立て直しが急務になっている。

ブラジルの経済はマイナス成長が続いており厳しい状況にある。ブラジルにとっては、世界恐慌の時以来100年ぶりの景気低迷になっている。

ただし、少しずつ改善の兆しも見えてきており、長年高止まりしていたインフレ率も減速に転じているようだ。オリンピックが終了したことで、関連施設の建設などへの財政負担も軽減するだろうが、今後はテメル新大統領の手腕が問われるところだ。

多くのブラジル国民にとってオリンピック招致は、前大統領と元大統領が撤いた「あだ花」とみる向きも多く、今一盛り上がりを欠く原因にもなった。これまでに多くの国では、世界的なイベントが景気の転換点になってきたが、ブラジルはその前の段階から景気低迷に喘いでいた。今後のブラジル経済に注目だ。