かくれ里

木曜日, 11月 16, 2017

メガバンクのスリム化


日銀は、地方銀行を中心に金融機関の店舗や従業員の数が多すぎることで収益力低下につながっていると、金融システムリポートで分析した。直接的には地方銀行への言及だが、メガバンクも同じ課題を共有しており、日銀のリポートが公表されたのを受け、これまで水面下で策定を進めてきたスリム化のたたき台が一斉に報道された。
 
みずほ、三菱UFJ、三井住友のファイナンシャルグループは、経営環境が悪化する中、店舗削減や人員スリム化によって収益力を高めるのが狙いだ。3メガバンクが削減する業務量は、3万2000人分に及ぶ。
 
高度成長時代には、金融機関は我が世の春を謳歌していた。当店のお得意様にも、都市銀行にお勤めの方がおられる。その方が、年収が100万円以上減ったとぼやいておられた。奥様はパートに出られており留守が多くなった。
 
 インターネットバンキングの普及で窓口に訪れる人が減少し、異業種から預金、送金、貸出業務への参入が相次ぎ、その上これまで手作業で行っていた作業がAI技術の進化による効率化が進み、スリム化を後押ししている。