かくれ里

水曜日, 2月 13, 2019

浄瑠璃寺阿弥陀仏の修理


これまで浄瑠璃寺の九体阿弥陀仏には何度もお会いしているが、この度は二体が修理の為、奈良国立博物館の美術院国宝修理所へ出かけられており、このような姿の浄瑠璃寺の本堂は滅多に見られないだろう。
 
 修理の方向としては金箔の剥落止めのような現状維持的な作業が中心になるようで、修理から戻っても外観には大きな変化はなさそうだ。
 
 修理は五年がかりで行われ、来年度も二体が、三年目は大きな中尊一体で、その後も毎年、二体づつ修理を行うらしい。明治41年に本堂、三重の塔と一緒に九体阿弥陀仏の修理も行ったとの記録が残っているから、今回の修理は110年ぶりのことのようだ。
 
 浄瑠璃寺には、秘仏で重要文化財の薬師如来像と吉祥天女像が安置されているが、僕はこちらも何度も拝顔する機会があった。又、秘仏の大日如来像は灌頂堂のご本尊だが、毎年正月の8日~10日までの3日間だけ開扉するのを知って、数年前の1月10日に拝顔してきた。