かくれ里

月曜日, 10月 14, 2019

磯野家のテレビ


 テレビ漫画のサザエさんの放送が50年以上になる。だが、テレビや冷蔵庫などの家電製品の描写は時代に合わせて若干変えているようだが、テレビは現在もブラウン管式のままだ。現在のテレビは1990年頃の物で、30年選手と言ったところだ。
 
 実際の世の中はほぼ薄型テレビに移行している。この点について製作スタッフは、「時代に合わせて液晶の物に変えてみたらどうかと検討したこともあるが、なんとなく殺風景で茶の間の空気が冷たいものになった」と説明する。
 
 テレビと65年以上付き合ってきた自分としても、テレビ受信機の変貌には唖然とする。ブラウン管テレビには存在感があった。特に真空管式の物は懐かしい。パワートランス付きの14吋型でもかなり重かったが、当時は運搬用の自転車で配達したこともあった。
 
 設置工事も単純だった。それに比べると最新のテレビの設置設定は一筋縄ではいかない。こちらの場面でも年寄りの出番は少なくなったようだ。