かくれ里

木曜日, 10月 24, 2019

万世一系

 世界各国の皇室や王室は悲惨な終わり方をしているが、日本の皇室だけが「万世一系」を維持し、天皇は今日、世界に唯一残る「皇帝」となっている。隣国の中国は、清王朝の末期、皇帝を残し立憲君主制の下、近代化を進めようとしたが出来なかった。
 
  中国国籍から日本に帰化した評論家の石平氏は、これを天皇の「無私」ということだと言います。中国には日本よりずっと長い歴史と伝統があるはずだ。中国の歴史上数多くの王朝が存在していたが、こうした光景を見ることは永遠にない。
 
 中国の皇帝と違い日本の皇室は、天下国家を私物化していないし民衆を抑圧と搾取の対象にしていない。その為、皇室は常に財政難を抱えていた。石平氏が来日五年目に一般公開された京都御所を訪れ、かって皇居であった施設を拝観して驚いたのは、気品の高い質素さだったと言う。
 
 その上、無防備で軍事的襲撃を防ぐ機能は皆無だ。中国皇帝の住まいだった紫禁城の比ではない。つまり日本国内においては、天皇と皇室に敵はいないのだ。無敵であるがゆえに現在に至るまでの「万世一系」を保つことが出来たのであろう。