かくれ里

水曜日, 2月 19, 2020

蝗害(こうがい)


  アフリカ東部のケニアやソマリアで、バッタの襲来による農作物の被害により食料不足が深刻化しているようである。バッタの大量発生による深刻な被害のことを「蝗害」と呼ぶそうだ。
 
 このバッタは、日本にもいるトノサマバッタとは同じ科で、分類的に近いサバクトビバッタで体長は5センチほどだ。一日に自分の体重と同じ量の植物を食べる。これまでにも時々大発生して農作物に壊滅的な被害を与えてきているようだ。
 
 ケニアでは、1千億匹から2千億匹のバッタに主食の穀物類が食い荒らされ、過去最悪の被害を被っている。大量発生は気候変動が原因とみられている。専門家は、インド洋の海面温度の上昇による大量の雨やサイクロンの襲来が大発生を招いたのだろうと言っている。
 
 各国で殺虫剤の散布をしてきたが駄目で、国連はドローンを使った殺虫材散布を計画している。現地では穀物の植え付けがまもなく始まるが、バッタの孵化も始まり、今後飛躍的に増えることが予想されるので、早急に制圧しなければなるまい。