かくれ里

土曜日, 7月 17, 2021

半導体市場

 

かって、日本の半導体産業は1980年代後半には世界を席巻していた。だが、日米半導体摩擦や、価格競争等で脱落し、先き細って行った。

 2030年の半導体市場は、現在の2倍の100兆円規模にするといわれている。世界規模で急速にデジタル化やグリーン化が進む中、その波をとらえるために政府は動き出している。しかし、こうした構想の実現にはいくつものハードルがある。半導体ビジネスでは、兆円単位のお金が動く。

 半導体は世界的な供給不足が続いているが、世界トップクラスの技術を持つ“TSMC”が、日本国内に生産拠点を建設する計画があることが明らかになった。

 TSMCは、台湾に拠点を持つ半導体製造設備の運営に特化した会社で、“ファウンドリ”と言われている。TSMCのシェアーは、世界市場の半分を超えている。ファウンドリ構想は、日本でも2006年ごろには検討されていたが実現には至らなかった。